レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年05月11日
- 登録日時
- 2017/01/31 15:07
- 更新日時
- 2020/07/27 12:29
- 管理番号
- 中野0703
- 質問
-
未解決
幕末の刀鍛冶師の仕事着、また鍛冶場の設備について、わかりやすく図解、もしくは再現された写真資料はないか。
鍛冶道具についても何か資料があると良い。
- 回答
-
所蔵資料で、幕末の鍛冶場の様子と特定できた資料はありませんでした。
江戸時代の鍛冶場の様子であるが、「幕末かどうか不明」な資料と、「幕末ではない」資料は所蔵がありますのでご紹介します。
作業風景の絵が中心ですので、仕事着や鍛冶道具についてもご確認いただけます。
また、現代の刀剣に関する資料の中で、参考になりそうな資料も記載いたします。
尚、ペリーが来航した1853年以降を幕末と定義して調査しています。
1.江戸時代
(1)幕末かどうか不明な資料
【資料1】『江戸職人図脩聚』三谷一馬/著,中公文庫,2001年 (384.3/ミ)
p.363-「刀鍛冶師」 江戸後期の挿絵あり。
【資料2】『地図で読み解く江戸・東京』江戸風土研究会/編著,津川康雄/監修,2015年(213.6/チ・本町図書館・野方図書館所蔵)
p.91 「鍛冶」の絵あり。
【資料3】『ビジュアル・ワイド江戸時代館 第2版』小学館,2013(R210.5/ビ)<禁帯出>
p.286 「鍛冶屋」の絵あり。
p.458 「刀工」の絵あり。
【資料4】『鍛冶道具考』吉川金次/著,平凡社,1991年(566.2/ヨ)
p.55- 葛飾北斎(1760-1849)が描いた『庭訓往来』他、中世~明治中期頃の製鉄の様子の挿絵あり。
(2)幕末ではない資料
【資料5】『ヴィジュアル史料日本職人史 第2巻 職人の世紀(上)』遠藤元男/著,雄山閣出版,1991年(502.1/エ/2)
p.16- 17~19世紀頃の刀鍛冶の絵がまとめられている。
【資料6】『江戸商売図絵』三谷一馬/著,立風書房,1986年 (R210.5/ミ)
p.186-「刀鍛冶」 天保7年の挿絵あり。
【資料7】『日本庶民生活史料集成 第30巻』谷川健一/編,三一書房,1982年(382.1/ニ/30)
p.250 鍬形蕙斎(1764-1824)/画『近世職人尽絵詞』に、江戸後期の「刀鍛冶」の絵あり。
2.現代
【資料8】『作刀の伝統技法』鈴木卓夫/著,理工学社,1994年(756.6/ス・野方図書館所蔵)
全体を通じて、作刀の流れを写真付きで解説。
p.3-8「3.鍛冶道具」に、現在使われている道具を写真つきで解説。
【資料9】『刀剣』小笠原信夫/著,保育社,1985年(756.6/オ)
p.142-145 幕末期の鍛冶師の流れが確認できるが、文章のみ。
p.92- 刀剣製作過程の写真あり。
3.浅井歴史民俗資料館について
【資料10】『堂々日本史 第一巻』NHK取材班/編,KTC中央出版,1996年(210.04/ド/1・閉架)
p.63に草野鍛冶について少し記載あり。
戦国時代には、農耕具をメインに製作し、戦の際には武器を作成するという集団で、村も形成されていた。明治まで鍛冶村は機能していたとあり、江戸時代も含まれるが、場所は近江。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 日本史 (210)
- 風俗史.民俗誌.民族誌 (382)
- 金工芸 (756)
- 参考資料
- キーワード
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- 刀鍛冶
- 刀剣
- 鍛冶師
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000208434