レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年09月20日
- 登録日時
- 2016/11/18 11:50
- 更新日時
- 2016/11/18 11:50
- 管理番号
- いわき総合-地域471
- 質問
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解決
いわき市平の「大工町(だいくまち)」の地名由来と、いつ頃から大工町といわれているのか知りたい。
昔、大工が多く住んでいたことから大工町という名前になった、という話を聞いたがそれは本当か?
- 回答
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大工町の地名由来については、次の資料に、大工が住んでいたことから大工町となった旨の記述がありました。
『ふるさといわき抄』(高木稲水 いわき春秋社 1978)
P144「職人地名」に、「平のような城下町には、職業によって定まった地域があって、同じ職業の者がその町にすんでおった」とあり、大工町が紹介。
『地図からいわきの歴史を読む』(鈴木貞夫 2002)
P105「31、平城の城下町」に、地名由来の記述あり。
時期については、次の資料を確認。
『いわき市史 第二巻 近世』によると、平城築城以前の平城周辺はほとんど田畑だったということと、
『福島県の地名 日本歴史地名大系7』(平凡社 1993)P141の1段目に、享保年間(1716-36)作製の平城古図(山崎家蔵)に大工町が確認できる旨の記述があることから、平城築城~1736年の間に大工町が形成されたと考えられます。
なお、『地名の変化にみる、いわきの近代化』(いわき総合図書館 いわき未来づくりセンター 2008)によると、宝暦11(1761)年にまとめられた「磐城枕友」(『福島県史料集成 第二輯』所収)にも大工町が載っていることが確認できました。
また、郷土史研究家の方に伺ったところ、大工町は平城築城に携わった大工が住んでいた町である、とご教授頂きました。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本史 (210 9版)
- 日本 (291 9版)
- 参考資料
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- 【資料①】『ふるさといわき抄』[K/291/タ・1110092994]
- 【資料②】『地図からいわきの歴史を読む』[K/210.0-1/ス・1111357826]
- 【資料③】『いわき市史 第二巻 近世』[K/210.1-1/イ・1110038583]
- 【資料④】『福島県の地名 日本歴史地名大系7』[K/291/ニ・1110093240]
- 【資料⑤】『地名の変化にみる、いわきの近代化』[K/291/チ・1111966469]
- 【資料⑥】『福島県史料集成 第二輯』[K/210.0-0/フ・1110036363]
- キーワード
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- 大工町 だいくまち
- 地名由来
- いわき 地名
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 郷土 地名
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000200011