レファレンス事例詳細(Detail of reference example)
提供館 (Library) | 尼崎市立歴史博物館 地域研究史料室 “あまがさきアーカイブズ” (5000006) | 管理番号 (Control number) | 103 | ||||||
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事例作成日 (Creation date) | 2016年6月9日 | 登録日時 (Registration date) | 2016年06月09日 12時02分 | 更新日時 (Last update) | 2016年06月11日 13時12分 | ||||
質問 (Question) | 大物公園(東大物町)にD51型蒸気機関車が設置された経緯について知りたい。 | ||||||||
回答 (Answer) | 大物公園では昭和48年(1973)6月9日からD51型蒸気機関車が公開されています。 機関車が設置されるきっかけとなったのは、前年(昭和47年)の7月22日から24日にかけて、市青少年対策本部事務局とこども会連絡協議会が実施した「少年SLの旅」という催しでした。この催しはC57型蒸気機関車「わんぱく号」でハチ高原に向かった子どもたち370名がキャンプやハイキングを楽しむというもので、その後、市内各所の子ども会から蒸気機関車がほしいという要望が寄せられるようになりました。これを受けて、市が国鉄と交渉した結果、D51型蒸気機関車が無償で永久貸与されることになりました。 貸与された機種は「D51-8」で、1,115両あるD51型蒸気機関車のうち昭和11年に製造されたものです。機関車本体は長さ19.5メートル、高さ3.08メートル、幅2.8メートル、重さが106.7トンあり、製造後は九州大里・鳥栖・熊本・吉松・厚狭機関区に配属され、昭和45年12月まで現役機関車として活躍しました。延べ走行距離は241万キロメートルでした。貸与に先立ち、国鉄鷹取工場で約1か月間整備が行なわれています。 貸与されることになった機関車が大物公園に設置されることになった理由を直接示す文書・記録等は、現時点で確認されていません。当時の市の公園行政に関わった市職員OBに尋ねてみたところ、必ずしも積極的に大物公園に誘致したわけではないが、機関車は日本全国を走っていたので、日本列島の形に各県の木を植樹した「郷土の森」の整備されていた大物公園に置くという風に理由付けした、ということです。 | ||||||||
回答プロセス (Answering process) | 1 以下の記事を紹介した。 ◆「「わんぱく号」ハチ高原へ(トピックス)」 (『月刊あまがさき』第9巻第9号(通巻第101号)1972.9.10収録) 「少年SLの旅」の様子を紹介しています。 ◆「デゴイチただ今お化粧中(ほっとなニュース)」 (『月刊あまがさき』第10巻第5号(通巻第109号)1973.5.10収録) 尼崎市に貸与されることになった機関車が国鉄鷹取工場で整備されている様子を報じています。 ◆「はじめまして!私はデゴイチの八っちゃんで~す(やじうまルポ)」 (『月刊あまがさき』第10巻第6号(通巻第110号)1973.6.10収録) 尼崎駅に到着した機関車の使用履歴、大物公園に搬入される様子を報じています。 ◆「D51がやってきた--子どもたちの夢が実現」 (『市報あまがさき』第547号,1973.6.20収録) 機関車が大物公園で6月9日から公開されていることを報じています。 2 当時市の公園行政に関わっていた市職員OBに経過を尋ねた。 | ||||||||
事前調査事項 (Preliminary research) | |||||||||
NDC |
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参考資料 (Reference materials) |
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キーワード (Keywords) |
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照会先 (Institution or person inquired for advice) | |||||||||
寄与者 (Contributor) | |||||||||
備考 (Notes) | |||||||||
調査種別 (Type of search) | 事実調査 | 内容種別 (Type of subject) | 郷土 | 質問者区分 (Category of questioner) | 社会人 | ||||
登録番号 (Registration number) | 1000193103 | 解決/未解決 (Resolved / Unresolved) | 解決 |