レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015/07/01
- 登録日時
- 2016/03/30 00:30
- 更新日時
- 2016/03/30 00:30
- 管理番号
- 北方 15-0085
- 質問
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解決
北海道における、明治から昭和中頃あたりまでの、ヒグマの狩猟数を知りたい。
基本的にはだんだんと減少していったものの、昭和初期あたりには比較的熊猟がさかんであったと考えている。それについての客観的なデータはあるか。
●その質問の出典や情報源、調査済み事項など
『近代北海道とアイヌ民族』(山田伸一著 北海道大学出版会 2011)では、ある程度の客観的データを示しているが、「有害鳥獣獲殺手当」を基にしているため明治21年までのデータしかない。
- 回答
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ある程度まとまった期間の捕獲数統計あり。
『エゾヒグマ百科』(回答資料1)
p151-159:「捕獲数と月別の捕獲比」
p154-159:明治6年~昭和56年の年度別捕獲数
『北海道の猟政』(回答資料2)
p65:大正12~昭和42年の年度別捕獲数
『鳥獣保護事業統計資料』(回答資料3)
p48:昭和30~48年の年度別捕獲数
次のサイトにも捕獲数統計あり。
・「ヒグマの繁殖について」(芳賀良一)
帯広畜産大学学術研究報告. 第I部 5(1) p37-44, 1967.3
http://ci.nii.ac.jp/els/110006453074.pdf?id=ART0008466584&type=pdf&lang=jp&host=cinii&order_no=&ppv_type=0&lang_sw=&no=1435659826&cp=
p41:ヒグマの捕獲統計(大正12~昭和40年)
これら統計の出典は、『開拓使事業報告』『北海道庁統計書』『北海道庁勧業年報』等。
当館でも所蔵しており、掲載例として一部を紹介。
『開拓使事業報告』 第3編 物産(回答資料4)
p50,73,131,195,210 各地の「陸産表」の統計に熊皮あり
『北海道庁統計書』 第20回 第2巻 勧業之部(回答資料5)
p294-296:「林業」に「野獣皮(明治41年)」の数量と価額あり。熊あり。
『北海道庁統計書』 第21回 第2巻 勧業之部(回答資料6)
p250-251:「林業」に「野獣皮(明治42年)」の数量と価額あり。明治37~41年も掲載
『狩猟統計』 昭和29・30狩猟年度(回答資料7)
『ヒグマ』(回答資料8)
p369-370:年度別ヒグマ捕獲頭数(明治6~平成3年)
『鳥獣行政のあゆみ』(回答資料9)
p484:狩猟者による狩猟獣類の捕獲数(クマ)(昭和2~42年 5年ごと)
・ヒグマの保護管理(北海道環境局生物多様性保全課)
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/skn/yasei/yasei/higuma.htm(最終確認2015/7/1)
※「ヒグマの捕獲数及び被害状況(PDF)(平成27年2月16日現在)」<昭和30年~平成26年>
他、関連として『ヒグマが育てる森』(回答資料10)及び次の関連サイトを紹介。
・狩猟統計 昭和5年度 農林省畜産局 1933
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I001718627-00 (最終確認2015/7/1)
※国立国会図書館デジタルコレクションへリンク
・国立国会図書館サーチ http://iss.ndl.go.jp/(最終確認2015/7/1)
「デジタル資料」を選択し、「狩猟統計」で検索すると、昭和5年度版以外もヒットし、デジタル画像を見られる。
- 回答プロセス
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次の資料も参照。
(1)「北海道の鹿とその興亡」『北方文化研究報告4』(北海道大学北方文化研究室編 思文閣出版 1987.12)
※復刻版 7?8輯(昭和27?28年)
(2)近代北海道とアイヌ民族 山田/伸一?著 北海道大学出版会 2011.5 (請求記号:ア.31/KI)
- 事前調査事項
- NDC
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- 狩猟 (659 7版)
- 参考資料
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- 1 エゾヒグマ百科 木村盛武∥著 共同文化社 1983.7 489.57/KI/イ p151-159:「捕獲数と月別の捕獲比」 p154-159:明治6年~昭和56年の年度別捕獲数
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2 北海道の猟政 北海道林務部∥編 北海道林務部 1969 659.7/HO p65:大正12~昭和42年の年度別捕獲数 -
3 鳥獣保護事業統計資料 北海道生活環境部自然保護課∥編 北海道生活環境部自然保護課 1975 659.7/HO p48:昭和30~48年の年度別捕獲数 -
4 開拓使事業報告 第3編 物産 大蔵省∥[編] 北海道出版企画センタ- 1983.4 317/O/3 p50,73,131,195,210 各地の「陸産表」の統計に熊皮あり -
5 北海道庁統計書 第20回 第2巻 勧業之部 北海道∥編 北海道 1910 351/HO/20-2 p294-296:「林業」に「野獣皮(明治41年)」の数量と価額あり。熊あり。 -
6 北海道庁統計書 第21回 第2巻 勧業之部 北海道∥編 北海道 1911 351/HO/21-2 p250-251:「林業」に「野獣皮(明治42年)」の数量と価額あり。明治37~41年も掲載 -
7 狩猟統計 昭和29・30狩猟年度 林野庁∥編 林野庁 1959.3 659/SH/S29-30 -
8 ヒグマが育てる森 前田 菜穂子∥著 岩波書店 2005.12 489.57/HI p67-84:「クマ絶滅の近代史」 -
9 ヒグマ 門崎 允昭∥著 犬飼 哲夫∥著 北海道新聞社 2000.11 489.57/I p369-370:年度別ヒグマ捕獲頭数(明治6~平成3年) -
10 鳥獣行政のあゆみ 林野庁∥編 林野弘済会 1969 659.7/R p484:狩猟者による狩猟獣類の捕獲数(クマ)(昭和2~42年 5年ごと)
- キーワード
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- ヒグマ
- 捕獲
- 狩猟
- 統計
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事項調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000190393