『横浜市史』に「神奈川奉行所職員録」が載っているか知りたい。

『横浜市史』『横浜市史　2』の資料編等には掲載されていなかった。
該当すると思われる史料が収録されている以下の資料を紹介した。
『神奈川県史　資料編10』（神奈川県企画調査部県史編集室編　神奈川県　1978）
　p550-565「万延元年〔注記:1860年〕一二月　神奈川奉行所職員録」（翻刻資料）

『横浜市史稿　〔8〕　政治編』（横浜市編　横浜市　1931）
　p487-493「文久元年〔注記:1861年〕三月の神奈川武鑑　本名は太平餘樂　に依りて、神奈川奉行所の役々を掲げておかう。」に続けて神奈川奉行の役職と姓名が列記されている（翻刻資料）。ただし、姓名が略されている部分がある。『神奈川県史　資料編10』所収の「神奈川奉行所職員録」と刊行が1年違いのため、役職・姓名が同じ人物がいる。

1　横浜市史の調査
『横浜市史』は2種類あり。『横浜市史2』は1930年代以降を扱っている資料のため調査対象外。
『横浜市史　資料編　1-18』（横浜市　1960-1978）該当する文書なし。
2　横浜市史稿の調査
『横浜市史稿　〔8〕　政治編』（前掲資料）
3　オープンデータの調査
《Googleブックス》（ http://books.google.co.jp/ 　Google　2015/04/17最終確認）を〈神奈川奉行所職員録〉で検索する。
『神奈川県史　資料編10』（前掲資料）
4　依頼館調査資料『神奈川奉行所職員録　開港当時の役人たち』（横浜郷土研究会編　横浜郷土研究会　1997）を確認する。
《神奈川県立図書館ウェブサイト》（ http://www.klnet.pref.kanagawa.jp/ 　神奈川県立図書館　2015/04/17最終確認）
　『神奈川奉行所職員録　開港当時の役人たち』によると「港の礎（万延元年12月刊）」が収録されている。
　この資料と『神奈川県史　資料編10』所収の「神奈川奉行所職員録」が同一の史料かを確認するため、神奈川県立図書館かながわ資料室に問い合わせた（2015/04/17）。
　『神奈川奉行所職員録　開港当時の役人たち』には万延元年12月「神奈川奉行所職員録」（横浜市立中央図書館所蔵）の原資料（毛筆）が掲載されているとのこと。『神奈川県史』に掲載されているものは個人蔵の翻刻である。
5　「文久元年三月の神奈川武鑑」の調査
以下のウェブサイトを〈神奈川武鑑〉で検索したがヒットせず。
《日本古典籍総合目録データベース》（ http://base1.nijl.ac.jp/~tkoten/about.html 　国文学研究資料館　2015/04/17最終確認）
《国会図サーチ》（ http://iss.ndl.go.jp/ 　国会図　2015/04/17最終確認）
《横浜市立図書館ウェブサイト》（ http://www.city.yokohama.lg.jp/kyoiku/library/ 　横浜市立図書館　2015/04/17最終確認）
《神奈川県立図書館ウェブサイト》
《Googleブックス》

調査済事項
《国会図デジタルコレクション》の「横浜市史　資料編　6」には記載なし。
《横浜市立図書館ウェブサイト》の「横浜市史」目次を確認。該当すると思しき項目は見当たらず。
横浜市立図書館には「神奈川奉行所職員録：開港当時の役人たち」（横浜郷土研究会編　1997）所蔵あり。