レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015/07/10
- 登録日時
- 2015/12/05 00:30
- 更新日時
- 2015/12/05 00:30
- 管理番号
- 6001010373
- 質問
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解決
落語のシナリオの作り方の載っている資料が読みたい。
- 回答
-
ご依頼の件に関しまして、落語のシナリオの作り方そのものが載っている本は見つかりませんでした。
ただし、調査した資料の中で、台本について触れている資料がありました。書き方についての資料ではありませんでしたが、ご参考までに紹介します。
●『ろんだいえん:21世紀落語論』(三遊亭円丈/著 彩流社 2009.6)
・「第三章 落語はどうやって作るのか」p121-128
登場人物は三、四人ぐらいがよい、展開は二回変わるくらいがよい、落語を作る時にはテーマが必要、などが書かれています。
・「第四章 発想による落語のストーリー構築法」p129-211
「(一) 新作落語はパズルである」p129-132の中に、次のような記述があります。
p131「円丈の落語台本の書き方――今の台本完成までの流れ」
思い浮かんだストーリーなどをメモ書きし、台本を書きあげ、人に読んでもらって書き直すといった流れが書かれています。
p132「最盛期の落語台本の書き方――三十代の頃」
テーマを決め、複数ストーリーを考える。そして一番広がりそうなものをさらに頭の中で展開させ、その後、アイデア、ギャグ、プロットを紙に書き、それを見ながら台本を書くといった流れが書かれています。
この章には、他に、
「(二) ストーリー展開法」p132-136
「(三) ストーリーの基本――起承転結」p136-141
「(五) イメージ喚起法――どうイメージするか?」p144-149
「(九) 噺家はこうして落語を作る」(円丈含め十九名の落語家の、落語の作り方が書かれています。)p161-175
という項目もあります。
●『落語ハンドブック 第3版』(山本進/編 三省堂 2007.11)
「落語の構成」p16-21
落語の構成についての記述及び、「マクラ」「本文」「オチ」の説明があります。
・マクラ
マクラについての説明があります。p175-180にマクラ用の小噺が「マクラ小噺選」として24個紹介されています。
・本文
「情景や心理を描写するのにもできるだけ説明に頼らず、登場人物のセリフと仕草で表現するのが落語の演出法」として、一つ例を挙げ、説明されています。
・オチ
オチの説明と共に、いくつかの文献からみた、オチの種類に関する考察が述べられています。
また、p21には「オチの演出」についても書かれています。
関西演芸作家協会のホームページを見ますと、落語台本の書き方テキストがあるようで、「協会員の書いたテキストを実費(コピー代+送料)でおわけします」とあります。
http://www.kansai-engei-sakka.jp/work.html (2015/7/10確認)
[事例作成日:2015年7月10日]
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 大衆演芸 (779 8版)
- 参考資料
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- ろんだいえん 三遊亭/円丈∥著 彩流社 2009.6 (121-211)
- 落語ハンドブック 第3版 山本/進∥編 三省堂 2007.11 (16-21,175-180)
- http://www.kansai-engei-sakka.jp/work.html (関西演芸作家協会(2015/5/23確認))
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000185145