レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015年10月02日
- 登録日時
- 2015/11/26 17:49
- 更新日時
- 2015/11/26 17:49
- 管理番号
- 宮城県白石高-2015-43
- 質問
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解決
白石温麺が特産物になった経緯がわかる資料はありますか
- 回答
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水が良かった,気候が適している,など諸説あります
- 回答プロセス
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郷土資料コーナーをブラウジングし,数種類の資料から以下の2つを紹介する。
調査資料1のp549-684に奥州白石温麺史の項があります。
p551-554に温麺の創製者の項があり,16世紀末(元禄年間)
に白石城下に住む鈴木浅右衛門(のちの味右衛門)によって
油を混ぜない素麺を作り出されたのが始まりであることが
書かれています。
また同資料のp557-566に地理的背景の項があり,以下の記述があります。
「盆地形成-高燥地帯-ほまち風-豊かな水の流れ-など,
気象と天候と地域環境が自然発生的に白石温麺を生み,そして,
はぐくみ育てたのである。」
調査資料2のp21に白石市の主要な産物としての温麺について
以下の記述があります。
「(前略)こうして温麺は白石の特産として,各地に知られるようになり,
文久3年には温麺が,物産額第3位になるなど,その生産が盛んに
なってくる。このような,生産増大のもう一つの要因に水車がある。
白石は町内の至るところに用水掘がめぐっており,白石川より導水
した水が豊かに流れている。この流れを利用し,水車による精米と
製粉が行なわれていた。江戸時代の最盛期には町内に100ヶ所以上
もの水車があって,温麺製造の大きな要素になっていた。(後略)」
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 調査資料1 白石市史 2 特別史(上) 白石市史編さん委員 白石市 1972
- 調査資料2 白石の民具 白石市文化財調査報告書第14号 白石市教育委員会 1975
- キーワード
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- 特産物
- 白石うーめん
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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電力によらない製粉技術によって普及し,今も地域の特産物である白石温麺。
各地の特産物のはじまりを調べるきっかけとして,まず地元の特産物の成立
について,その調査プロセスを生徒に示すと良い学習教材になり得ることも。
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 高校生
- 登録番号
- 1000184469