レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年08月18日
- 登録日時
- 2015/04/10 15:54
- 更新日時
- 2015/08/24 15:26
- 管理番号
- 24-N-03
- 質問
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解決
『日本霊異記』という本の中に、長野県から「他田舎人蝦夷(おさだのとねりえびす)」と「大伴連忍勝(おおとものむらじおしかつ)」という話が収録されているが、現代語版はあるか
- 回答
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資料①『現代口語訳 信濃古典読み物叢書 第9巻』P20~「死者が生き返った二つの話」に「『日本霊異記』の中には信濃のを舞台にした不思議な話が二つ載っている」とあり、以下の2つの話の現代語訳がある。
◆P23「生き返った蝦夷の話」
◆P28「報いを受けた忍勝の話」
また、資料②『上田小県誌 第1巻 』P140「第九章 『日本霊異記』と小県郡」にも記載がある。
◆P141「重いはかりで人の物をとり、また法華経を写して現に善悪二つの報いを得た話(下巻第22話)」(他人舎人蝦夷)
資料②では「他田舎人蝦夷」の読みは「おさだのとねりえみし」となっている。
◆P142「寺の物を用い、また大般若経を写す願を立て、善悪の報いを得た話(下巻第23話)」(大伴連忍忍勝)
- 回答プロセス
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1.自館のOPACで「日本霊異記」を検索し、資料①『現代口語訳 信濃古典読み物叢書 第9巻』がヒット。2つの話が収録されていた。
2.P20「死者が生き返った二つの話」を見ると、他田舎人蝦夷の話は青木村の大法寺のある当郷という地域あたりのもので、大伴連忍勝は東部町に住んでいたという記述があった。
3.青木村も東部町も小県郡であることから(東部町は現在長野県東御市となっている)、資料②「上田小県誌 1巻」を見たところ、記述を見つけた。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本文学 (910)
- 作品集 (918)
- 参考資料
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- 資料①『現代口語訳 信濃古典読み物叢書 第9巻』信州大学教育学部附属長野中学校/編 信濃教育会出版部 1992 【N908シナ】
- 資料②『上田小県誌 第1巻』上田・小県誌刊行会/編集 小県上田教育会 1980 【N221】
- キーワード
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- 日本霊異記
- 説話
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000170634