レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014年11月22日
- 登録日時
- 2015/03/12 10:32
- 更新日時
- 2015/03/12 10:43
- 管理番号
- 県立長野-14-035
- 質問
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学校の課題で松代大本営について調べている。
主な工事現場の一つである「舞鶴山」について、書籍により「ノロシ山」や「白鳥山」という名称が頻繁に出てくる。
これらは一つの山について指しているのか。
- 回答
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国土地理院ウェブサイト内「地図・空中写真閲覧サービス」で閲覧できる地図では、「ノロシ山」と「舞鶴山」は同じ尾根上の別地点。「ノロシ山」の標高は844.0m、「舞鶴山」の標高は559.7m。
(http://mapps.gsi.go.jp/maplibSearch.do) 2015年2月26日最終アクセス確認
また「舞鶴山」と「白鳥山」は同一の山を指していると思われる。
- 回答プロセス
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1 県内の地名を調査する際によく使用する『長野県の地名』 平凡社 1979年 当館請求記号【N290.3/54】、『角川日本地名大辞典20』 角川書店 1990年 【N293/18】では、前者に「ノロシ山」があるのみ。
2 該当区域が含まれている国土地理院発行の2万5千分の1地形図は「信濃松代」。この時点では平成15年5月1日発行のものが最新だったが、当館では平成9年10月1日発行のものへの更新が最後。この地図には「ノロシ山」の地名のみ見られる。
3 下記参考資料1からは最新の2万5千分の1地形図「信濃松代」に、「ノロシ山」、「舞鶴山」が別の地点として記載されていると分かる。
4 国土地理院ウェブサイト内「地図・空中写真閲覧サービス」を閲覧。長野市松代付近を2万5千分の1程度まで拡大すると、「ノロシ山」、「舞鶴山」が別地点とされていることが確認できる。
5 なお松代大本営関係の資料を確認したところ、資料2の巻頭写真にノロシ山と舞鶴山を別の山として表示した航空写真の掲載がある。
また、同資料p46に「ロ地区=舞鶴山(白鳥山)」とあるほか、「なお、長野施設隊はロ地区を白鳥山地籍としているが、現地では白鳥神社の裏山が白鳥山といわれ(明治初期の村絵図には舞鶴山とある)、仮皇居・大本営大坑道を作った山は舞鶴山と通称されているので、本書では舞鶴山(地下壕)で統一していく。」とある。舞鶴山と白鳥山は同一の地点を指していると考えられる。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本 (291)
- 日本史 (210)
- 軍事施設.軍需品 (395)
- 参考資料
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- 資料1:『日本山名事典 改訂版』徳久球雄[ほか]/編 三省堂 2011年 当館請求記号【291.03/トタ】
- 資料2:『松代大本営 歴史の証言 改訂版』青木孝寿/著 新日本出版社 1997年 【N212/267a】
- キーワード
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- 松代大本営
- ノロシ山
- 舞鶴山
- 白鳥山
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土 地名
- 質問者区分
- 学生
- 登録番号
- 1000168888