レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014年10月27日
- 登録日時
- 2015/02/13 17:17
- 更新日時
- 2015/03/03 16:57
- 管理番号
- 岩手-214
- 質問
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解決
規伯玄方(方長老)が盛岡に伝えた食文化を知りたい。
- 回答
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『岩手のお菓子』p17の「黄精飴(おうせいあめ)」の頁には、つぎのような記述がある。
「(略)―製法を伝えた人は、寛永十二年国書改作の疑いから、当時の幕府の怒りを買い、南部家に身柄お預りとなった宗対馬義成侯の従弟・方長老となっている。―(略)―黄精はもともと中国特産の野草であるが、方長老はみちのくの山野に同族別種の多年草のアマドコロを見つけた。このアマドコロには胃腸を強くし、気力を増進し、心肺を潤すなどの効果があるといわれている」(一部抜粋)
また『方長老350年まつり』p7には濁酒が多かった盛岡藩(南部藩)に「方長老が澄み酒の清酒の醸造技術、工業化を伝授したとの伝説がある」と記載されている。
紹介資料は、次の通り。
『岩手のお菓子』
⇒p17~18【黄精飴】
『方長老350年まつり』
⇒p7【黄精飴】
『盛岡市史 第8巻』
⇒p490~491【無方規伯】
「規伯は甘どころを以って黄精の製法を教え、また当時濁酒のみであったのを清酒を醸すことを伝えた」とあり。
『いわての銘菓』
⇒p79【黄精飴】
「野老(アマドコロ)より「黄精」の作り方を伝えた人は、方長老」とあり。
『図説盛岡四百年 上巻』
⇒p80~81【規伯玄方 方長老】
⇒p309【献上・盛岡銘菓「黄精飴」】
- 回答プロセス
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・規伯玄方(方長老)をキーワードに当館OPAC検索。
・人名辞典を調査。
・当館郷土資料書架 郷土史210~ 食品製造580~ ブラウジング。
- 事前調査事項
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くるみの木の逸話はある。
- NDC
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- 東北地方 (212 9版)
- 食品工業 (588 9版)
- 食品.料理 (596 9版)
- 参考資料
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- 『岩手のお菓子』斎藤 宗倫・田中 文子∥編 熊谷印刷出版部∥出版 1982年 (http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001609894-00)
- 『方長老350年まつり』馬場 勝行・平野 久吉・中村 光紀∥編 方長老まつり実行委員会∥出版 1985年 (http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I036138940-00)
- 『盛岡市史 第8巻』盛岡市∥編 トリョーコム∥出版 1982年 (http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I036180871-00)
- 『いわての銘菓』上野 昭夫∥著 ツーワンライフ∥出版 1998年 , ISBN 4924981168 (http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002851179-00)
- 『図説盛岡四百年 上巻』吉田 義昭・及川 和哉∥編著 郷土文化研究会∥出版 1983年 (http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002497600-00)
- キーワード
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- 規伯玄方(方長老)
- 隠岐
- 朝鮮
- 食文化
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000167645