レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年12月21日
- 登録日時
- 2014/12/27 18:55
- 更新日時
- 2014/12/27 18:55
- 管理番号
- 横浜市中央2397
- 質問
-
解決
芸術の分類について調べています。
芸術は空間芸術と時間芸術に分かれ、また純粋芸術と応用芸術に分かれるということ
について書いている本はありますか。
- 回答
-
関係資料をご紹介します。
1 芸術の分類についての記述がある図書
(1) 『美学事典』 竹内敏雄/編 弘文堂 1974年
p.211~218 「芸術類型」の中の「芸術の種類」の項目に、さまざまな方法に
よる分類についての記述があります。P.217には、カインツによる分類の図式と、スーリオ
による円形図の分類表が掲載されています。ただし、この中には「純粋芸術」、「応用
芸術」という言葉はありません。なお、p.215の「自由芸術と応用芸術」についての説明
に、「~芸術はまず、美的効果と同時に実際的効用をめざし、この目的に奉仕するか
否かによって、二つの種類にわかたれる。一は自由芸術あるいは純粋芸術とよばれ
(以下、略)」とあります。また、「空間芸術」については、p.235~237にも記述があります。
(2) 『美学総論』 竹内敏雄/著 弘文堂 1979年
p.636~713 「続編 芸術理論 第三章 芸術の分類」。p.696に表がありますが、
この中には「純粋芸術」、「応用芸術」という言葉はありません。なお、事項索引を見
ますと、第三章以外にも、「応用芸術→効用芸術」、「時間芸術」、「空間芸術」、
「純粋芸術(自由芸術)」について関連する記述があります。
(3) 『芸術学』 渡辺護/著 東京大学出版会 1988年
p.122~141 「第八章芸術の分類」
(4) 『講座美学 第4巻』今道友信/編 東京大学出版会 1984年
p.9~14 「2 芸術の分類」。p.13、14に1-(1)に掲載されているものと同じ
スーリオによる円形図の分類表、1-(2)に掲載されている竹内敏雄による分類表
に手を加えたものが載っています。
2 用語辞典
芸術の分類全体についての記述はありませんが、「空間芸術」「時間芸術」等の言葉
の意味が簡略に記載されていますので、参考までにご紹介します。
(1) 『新潮世界美術辞典』 新潮社 1985年
「空間芸術」の見出しがあります。
(2) 『日本美術用語辞典』和英対照日本美術用語辞典編集委員会/編
東京美術 1990年
「空間芸術」、「時間芸術」、「応用美術」の見出しがあります。
なお、p.306「純粋美術」の項目に、「自由芸術とも呼ばれる」とあります。
(3) 『岩波 西洋美術用語辞典』 益田朋幸/編著 岩波書店 2005年
「純粋芸術」の見出しがあります。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 芸術理論.美学 (701 8版)
- 参考図書[レファレンスブック] (703 8版)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000165506