レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014年09月17日
- 登録日時
- 2014/11/25 15:57
- 更新日時
- 2015/01/06 10:54
- 管理番号
- 埼浦-2014-054
- 質問
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未解決
ダンテの『神曲』は当時の『資本論』に匹敵する書であるということが書いてある本を見たい。
- 回答
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内容に合致する資料は見つからなかった。『種の起源』や『聖書』と匹敵する旨の記述があるものと、『資本論』の初版序文に『神曲』の一節が引用されていることは確認できたので、参考までに紹介する。
- 回答プロセス
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『「資本論」全三部を読む 1』(不破哲三著 新日本出版社 2003)
p23「資本論はダーウィンの『種の起源』の匹敵する」旨、レーニンが言ったとの記述あり。
『さあ『資本論』を読んでみよう』(余斌著 莊嚴訳 こぶし書房 2014)
p9「かつて『資本論』は労働者階級の『聖書』と呼ばれていた」とあり。
『資本論 1-a』(カール・マルクス著 資本論翻訳委員会訳 新日本出版社 1997)
p43の編集者の序言[英語版への]の中で、エンゲルスが下記のとおり記述している。「『資本論』は大陸でしばしば「労働者階級の聖書」と呼ばれている。」とあり。
『社会科学総合辞典』(社会科学辞典編集委員会編 新日本出版社 1992)
p414〈ダンテ〉の項「主著は『神曲』(1307~21年執筆)。マルクス、エンゲルスはその文化史上の意義を重視するとともに作品としても愛誦した。『資本論』初版序言のむすびには、偏見と俗論への回答として『神曲』の一節が引かれている。「汝の道をすすめ、そして人びとをして語るにまかせよ!」」とあり。
『資本論 1 資本の生産行程 1』(カール・マルクス著 高畠素之訳 改造社 1927)
p8「科学的批判の精神に基く一切の評価は、私の歓迎する所である。けれども、私が未だ嘗て譲歩したことのない、謂はゆる輿論なるものの偏見に対しては、私は依然として大詩人ダンテの格言を守る。汝の道を進め。而して人々を彼等の言ふに任せよ!」とあり。
- 事前調査事項
- NDC
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- 経済学.経済思想 (331 9版)
- 詩 (971 9版)
- 参考資料
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- 『「資本論」全三部を読む 1』(不破哲三著 新日本出版社 2003) , ISBN 4-406-03008-5
- 『さあ『資本論』を読んでみよう』(余斌著 莊嚴訳 こぶし書房 2014) , ISBN 978-4-87559-286-0
- 『資本論 1-a』(カール・マルクス著 資本論翻訳委員会訳 新日本出版社 1997) , ISBN 4-406-02547-2
- 『社会科学総合辞典』(社会科学辞典編集委員会編 新日本出版社 1992) , ISBN 4-406-02095-0
- 『資本論 1 資本の生産行程 1』(カール・マルクス著 高畠素之訳 改造社 1927)
- キーワード
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- 資本論
- 神曲
- Dante Alighieri(ダンテ アリギエリ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000163530