レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20100930
- 登録日時
- 2014/05/24 19:34
- 更新日時
- 2014/08/14 18:53
- 管理番号
- 神戸図 -598
- 質問
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キリストの磔刑の絵でよく目にする、十字架の上に描かれた「I.N.R.I.」は何か。
- 回答
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『新カトリック大事典』1巻 「I.N.R.I.」(アイ・エヌ・アール・アイ)の項によるとラテン語の 「Iesus Nazarenus Rex Indaeorum」の略記で「ナザレの王イエス、ユダヤ人の王」の意味。
『西洋美術解読事典』 「磔刑」の項によると、古代には罪状を明らかにする銘板が罪人の首にかけられ、その後十字架の上端に固定された。ヨハネ福音書にはピラトが「罪状書きを買いて、十字架の上にかけさせた。それにはヘブライ、ローマ、ギリシアの国語で『ユダヤ人の王、ナザレのイエス』と書いてあった」としている。ルネサンス美術においては、ラテン語で「Iesus Nazarenus Rex Indaeorum」と書き「INRI」と省略されるのが普通だが、反宗教改革期の絵画では省略されずに3ヶ国語で書かれていることが多い。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- キリスト教 (190 8版)
- 洋画 (723 8版)
- 参考資料
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- 『新カトリック大事典』 研究社 1996 (Ct:6000011110 1982=M6)
- 『西洋美術解読事典』 河出書房新社B 1988 (PV:0005008772 703=L8)
- キーワード
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- キリスト教
- 美術(西洋)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000153702