レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2014/05/17 13:18
- 更新日時
- 2017/03/15 16:00
- 管理番号
- 140517001
- 質問
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解決
蚕卵紙(種紙)のマス目について。25目と27目、28目のものがあるがなぜか。
- 回答
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当館に展示されて当館ホームページ[蚕糸業を裏から支えた産卵紙(さんらんし)と蚕座紙(さんざし)]にも掲載されている蚕卵紙(種紙)は高知県産明治30年代のもので25マスある。
図書室所蔵資料『カイコのいるくらし』に掲載された蚕卵紙のマス目は28マスだった。(群馬県産)
地方や時代による違いがある。
(参考)
産卵紙
蚕蛾に卵を生ませた紙。種紙 蚕紙(こがみ)蚕種紙ともいう。生ませる蛾の数や蚕卵紙の大きさは時代や地方によって異なった。『消えゆく養蚕用語』
枠製(ワクセイ、ワクダネ、ワクヅケ)
産卵台紙1枚に[28]蛾別々に産卵させたもの。マス目が引かれている。
- 回答プロセス
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①当館展示資料を確認する
高知県産 明治30年代という事はわかるがそれ以上の情報なし
②図書室所蔵資料を調査する
マス目の写真がある資料 2点みつかるがマス目の数については触れられていない。
③関係機関資料を調査する
シルク博物館発行『消えゆく養蚕用語』の「種紙・蚕紙・蚕種紙」に「産ませる蛾の数や蚕卵紙の大きさは時代や地方によって異なった」とあった。
- 事前調査事項
- NDC
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- 蚕糸業史.事情 (632 9版)
- 参考資料
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群馬県立歴史博物館. カイコのいるくらし : 群馬の養蚕第29回企画展. 群馬県立歴史博物館, 1988.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001920622-00 (当館請求記号 632.13/G941) - 嶌村真也・ 板橋春夫. 伊勢崎地方の養蚕習俗と養蚕具. 群馬県立歴史博物館, 1982. 群馬県立歴史博物館紀要 第3号 p. 29 (当館請求記号 632.13/ Sh39)
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小泉勝夫 編 , 小泉, 勝夫, 1936-. 消えゆく養蚕用語. シルク博物館, 2004.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000007504676-00 (当館請求記号 632.1/Ko38) - 日野と養蚕 企画展 オコサマをそだてて. 日野市ふるさと博物館, 1991. (当館請求記号 632.13/H61)
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山本清. 蚕糸業を裏から支えた「産卵紙(さんらんし)と蚕座紙(さんざし)」. 紙の博物館, 2011. 紙博だより 45号
http://www.papermuseum.jp/guide/vol10.html
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群馬県立歴史博物館. カイコのいるくらし : 群馬の養蚕第29回企画展. 群馬県立歴史博物館, 1988.
- キーワード
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- 蚕卵紙(さんらんし)
- 種紙(たねがみ)
- 蚕紙(こし)
- 蚕種紙(さんしゅし)
- 枠製(わくせい)
- 養蚕
- 蚕座紙(さんざし)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人 社会人
- 登録番号
- 1000153307