レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013/03/13
- 登録日時
- 2013/04/09 00:30
- 更新日時
- 2013/07/23 17:17
- 管理番号
- 0000000022
- 質問
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解決
昔、二ツ屋(かほく市)と免田(宝達志水町)に津波があったはずだが、いつ発生したか、その時の被害の状況を知りたい。
- 回答
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石川県沿岸域に影響を及ぼした津波に関する資料はあったが、二ツ屋(旧高松町)と免田(旧押水町)に関するものは見つけられなかった。
能登半島に被害が出た津波には、1741(寛保元)年7月、1833(天保4)年7月などがある。
また、1799(寛政11)年5月26日の加賀地震では、「津波が宮腰(いまの金石)を襲い、数100戸をかきさらい、溺死者多し」と記録されている。
「資料に残る富山県と隣接地域の地震年表」(広瀬誠著『地震の記憶』桂書房 2000)p247-255
羽鳥徳太郎「日本海の歴史津波」(「月刊海洋科学」第16巻第9号,1984.9,p538-545)
由比政年・楳田真也「石川県沿岸域における津波災害の軽減に向けて:東北地方太平洋沖地震津波および日本海歴史津波の教訓と課題」(「日本海域研究」第43号,2012.3,p109-121)p110「石川県沿岸域に影響を及ぼした既往津波および地震の一覧」
羽鳥徳太郎・片山通子「日本海沿岸における歴史津波の挙動とその波源域」(「東京大学地震研究所彙報」第52冊第1号,1977.11,p49-70)p58「石川~島根地域」
「100年で再び能登に大津波 1741年にも輪島襲来 北海道から 敦賀の古文書で確認」(「北國新聞」2011年8月17日朝刊35面)
- 回答プロセス
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まず、『石川県災異誌』を見て、江戸時代の地震や津波について『加賀藩史料』を見てみた。
富山県の事例だが、『地震の記憶』に資料が載っていないかと見たところ、巻末に「資料に残る富山県と隣接地域の地震年表」があった。
雑誌記事検索で「津波」をキーワードに検索して、「日本海域研究」第43号収録の「石川県沿岸域における津波災害の軽減に向けて:東北地方太平洋沖地震津波および日本海歴史津波の教訓と課題」を見つけ、その注の資料のうち、インターネット上に公開されていた「日本海沿岸における歴史津波の挙動とその波源域」にたどりついた。
- 事前調査事項
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町史を確認したところ「句碑によれば、昔(年代不詳)、大洪水が発生した」との記述はあったが、津波に関する記述はなかった。
- NDC
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- 地球科学.地学 (45 9版)
- 参考資料
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- 1 地震の記憶 広瀬誠著 桂書房 2000.2 453.2/10011
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2 日本海中部地震津波 海洋出版 1984.9 453.5/5 -
3 日本海域研究 / 金沢大学日本海域研究所 [編] 通巻43号 金沢大学日本海域研究所 金沢大学環日本海域環境研究センター地域研究領域 金沢大学日本海域研究所 2000.3-
- キーワード
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- 津波
- 地震
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000130122