レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年8月11日
- 登録日時
- 2012/11/23 16:57
- 更新日時
- 2013/05/09 11:56
- 管理番号
- 中央-1-00433
- 質問
-
未解決
明治期の台湾で使われていた、人を運ぶカゴについて、「細い道でも通れるように、4人が1列になって持ちあげられるようなつくりのカゴ」があったようだ。
これについて手がかりになる写真やイラスト、文章が見たい。
- 回答
-
台湾のカゴについて記述がある資料は見つからなかったが、日本や時代は異なるが賀籠に関する資料は見つかったので、以下の資料を紹介した。
『駕籠 ものと人間の文化史』 櫻井 芳昭/著 法政大学出版局 2007
p.6に、「二人がこれを担ぐのですが、道程が長ければ四人で担当します(ただしこれは輿について)」と記述あり。
p.52に、四ツ手賀籠について、「担ぎ棒は丸棒で二人担ぎ、急ぐときは三~四人に増員して交替する」と記述あり。
p.57に、仕様と大きさについて、「大型は(略)四~六人で担ぐ高級仕様の賀籠である」と記述あり。
p.86に、「四人担ぎの山賀籠」という記述あり。
p.121に、「一本の担ぎ棒を二人から十二人までが肩に担いで人を運ぶ」と記述あり。
p.147およびp.205に、「四人担ぎの打指(打揚)賀籠」という記述あり。
図では、p.129(図43)、p.138(図47)、p.151(図49)、p.203(図65)、p.204(図66)などでは、4人が1列になって運んでいるような絵になっている。ただし、これらは明治期のものではない。
『江戸の旅と交通』 竹内 誠/監修 学研 2003
p.88に「賀籠を担ぐ人足数は「権門賀籠」が4人」とあり。p.91に図あり。ただし江戸時代の説明になる。
『国史大辞典 3』 国史大辞典編集委員会/編 吉川弘文館 1983
p.225~226の賀籠の項で、「賀籠をかつぐ人足は、権門賀籠は四人、留守居賀籠は三人から四人、以下の賀籠は二人であるが、行する際に、三、四人が交替して付随する場合もある。」という記述があり、図も載っている。
同様の記述が『日本交通史辞典』(丸山 雍成/編 吉川弘文館 2003)p.189にもあり。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 交通史.事情 (682 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 賀籠
- 台湾
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000114666