レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年07月26日
- 登録日時
- 2012/07/27 02:00
- 更新日時
- 2014/09/04 00:30
- 管理番号
- 10-3A-201207-36
- 質問
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解決
明治初年に行なわれた銀目廃止の由来と、大阪経済に与えた影響について
- 回答
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江戸時代の幣制には、金・銀・銭の3貨と礼があって、いずれも独自の体系と地域性をもって流通しており金・銀化についてみても、金貨は金目と呼ばれて江戸を中心に計数によって使用され、銀貨は銀目と呼ばれて大阪を中心に秤量(一部計数)によって使用されていた。銀目廃止は、明治政府が幣制の統一、不合理除去のためにとった処置のひとつであり、正しくは銀目停止という。
『明治大正大阪市史 第5巻 論文篇』(大阪市役所/編纂 日本評論社,1933)p.404-426
は、銀目廃止の由来と、その影響に触れており
『大阪経済史研究 続』(菅野 和太郎/著 甲文堂,1935.12)p.149-165
は、銀目廃止の由来について詳しく触れている。
なお、この論文は通説に対する批判(上記『明治大正大阪市史』所載)の再批判として行なわれたものであるが、
これら銀目廃止についての論考については
『明治維新史研究講座 第4巻 戊辰戦争~西南戦争』(歴史学研究会/編 平凡社,1962)p.192-193
が参考になる。このほか
『大阪商人太平記 明治維新篇』(宮本 又次/著 創元社,1961)p.42-49
は銀目廃止について、平易に説明している。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 金融.銀行.信託 (338 9版)
- 日本史 (210 9版)
- 参考資料
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- 当館書誌ID <0070004823> 明治大正大阪市史 第5巻 論文篇 大阪市役所/編纂 日本評論社 1933
- 当館書誌ID <0080126296> 明治維新史研究講座 第4巻 戊辰戦争〜西南戦争 歴史学研究会/編 平凡社 1962
- 当館書誌ID <0070105890> 大阪商人太平記 明治維新篇 宮本 又次/著 創元社 1961
- 『大阪経済史研究 続』 菅野 和太郎/著 甲文堂,1935.12<当館書誌ID:0080253379>
- キーワード
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- 銀
- 貨幣
- 銀目停止
- 大阪府
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 『昭和44年 大阪市立中央図書館 調査相談の記録7』より作成
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000109332