レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012/04/11
- 登録日時
- 2012/06/15 02:00
- 更新日時
- 2012/12/06 18:40
- 管理番号
- 滋2011-1487
- 質問
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解決
長安寺宝塔の概要を知りたい。
- 回答
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『滋賀県百科辞典』によりますと、概要は「大津市逢坂2丁目長安寺の境内にある。総高3.55mの石造宝塔。台石は八角形、笠石は六角をしている。笠の上におかれている小さな台石と宝珠は後補したもの。この石塔は、別名を「牛塔」といい、つぎのような物語がつたわっている。このあたり一帯は平安時代に日本三大仏の一つを安置していた関寺があったところで1025年(万寿2)の『関寺縁起』によれば、平安時代末期のこと、関寺復興工事のさいに清水寺の僧がその資材運搬用に寄進した1頭の牛が迦葉(かしょう)仏の化身であったというもので、牛が化身であるという噂が都中にひろまり、霊牛を拝もうと人びとがむれあつまった。霊牛は復興工事の終わったのを見届けるかのように1025年(万寿2)に入滅。この霊牛の供養のため石塔が建立されたというもので、牛塔として人々の信仰をあつめたという。さてこの石塔も戦国の兵乱のなか埋没してしまっていたが、元禄(1688)ころにほりだされ、今日にいたっている。鎌倉時代の作。重要文化財。(西川丈雄)」とあります。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 石彫 (714 8版)
- 参考資料
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- 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.491
- 2 大津の文化財 大津市教育委員会∥編集 大津市教育委員会 1998年 SB-7011- 98
- 3 滋賀県文化財目録 平成15年度版 滋賀県教育委員会文化財保護課∥編集 滋賀県教育委員会 2004年 SB-7000-03
- キーワード
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- 長安寺
- 重要文化財
- 石造品
- 仏塔
- 関寺
- 牛塔
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000107144