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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000105561
提供館
(Library)
日向市立図書館 (2310182)管理番号
(Control number)
日向市-047
事例作成日
(Creation date)
2007年04月29日登録日時
(Registration date)
2012年05月03日 14時30分更新日時
(Last update)
2012年09月07日 14時16分
質問
(Question)
「三矢の訓」の原典はなにか知りたい。

(以下、質問文まま)

毛利元就の「三矢の訓」の逸話は有名ですが、実は三矢の訓に類する逸話は日本だけのものではない。ジンギス汗にも中国の文献にも同じような話があるという。(『毛利元就 物語と史蹟をたずねて』)八尋舜右著者の中に書いてあるが、ジンギス汗と中国文献のどこに同じようなことが書いてあるのか教えてほしい。
回答
(Answer)
①『十六国春秋 西秦録』
②『魏書 巻一百一』
に内容の似た記述がある。
③『毛利元就の人間学』 p222に「イエズス会宣教師によって伝えられたイソップ寓話にも~」という記述もある。文献に残っているものとしては①、②が原典といえるのではないか、ということを利用者に伝えた。


【2012年7月26日 サポーターの方より以下のコメントを頂きました】

Googleで「三本の矢 出典 西秦」で検索して、愛知淑徳大学のリポジトリ「ASKA-R」に
以下の論文を発見しました。
岩下 紀之「毛利元就の三本の矢の話」愛知淑徳大学論集, 12巻
http://hdl.handle.net/10638/3053

(この論文とその探し方は、Twitterでフォロワーに教えて貰いました)
https://twitter.com/goushuouji/status/228189427262951424

この論文に拠れば、
・現行本の十六国史 西秦録には三本の矢のエピソードはなく、おそらく『太平御覧』からの孫引き
・『魏書』巻一〇一「吐谷渾伝」及び『北史』 巻九六「吐谷渾伝」に、首長阿豺の話がある
・『モンゴル秘史』に「アラン・コア」の逸話がある
とのことで、こちらが利用者の言うジンギス汗と中国の文献の事かと思います。


念のため、可能な限り実際に記述があるのか確認してみますと、
『魏書』『北史』は中国の正史ですので、
レファ協の近畿大学中央図書館さんの「中国の正史のデータベースを探している。」の事例を参考に
https://crd.ndl.go.jp/GENERAL/servlet/detail.reference?id=1000051693

「免費使用」→「史」→「正史」→「魏書」→「列伝 凡九十二巻」→「卷一百一 列傳第八十九 」→「吐谷渾 乙弗勿敵國 阿蘭國 女王國」とたどって本文にたどり着きました。

北史の方は
「免費使用」→「史」→「正史」→「北史」→「列傳 凡八十八卷」→「卷九十六 列傳第八十四」→「吐谷渾 乙弗勿敵 契翰 可蘭 女王國」から見られます。

太平御覧は巻三四九兵部八〇箭上ですので、
http://www.guoxue123.com/zhibu/0201/03tpyl/index.htm
Googleで「太平御览」で検索して、上のようなサイトを見つけましたが、信憑性がどこまであるかは分かりません。

またNDLサーチを「太平御覧」で検索して
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2551296
の68pに当該文章が記載されていることを確認しました。
(この巻に「巻三四九兵部八〇箭上」が含まれることは、中身を見ながら当たりを付けました)

『モンゴル秘史』は
村上正二訳注『モンゴル秘史 : チンギス・カン物語 1』(東洋文庫)平凡社, 1976
小澤 重男翻訳『元朝秘史』(岩波文庫)岩波書店, 1994
などで日本語に訳されているようで、こちらを入手して確認するのが容易かと思います。
回答プロセス
(Answering process)
自館に質問内容がわかるような資料がなかったため、インターネットの教えて!gooで「三矢」と検索( http://oshiete.goo.ne.jp/qa/1345339.html )したところ①、②の資料があることがわかった。
国立国会図書館 総合目録ネットワーク( http://iss.ndl.go.jp/somoku/ )で検索したところ、①は国立国会図書館に所蔵があり、②は熊本県立図書館に所蔵があることがわかったが、県外図書館であったために早急な対応は難しいと考え、宮崎県立図書館に経緯を伝えた上で、「三矢の訓」「折箭のいましめ」の原典がわかる資料の照会を依頼した。
結果、③の資料が見つかり、回答内容を利用者に伝えた。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
語彙  (824)
個人伝記  (289)
参考資料
(Reference materials)
『十六国春秋』 西秦録 崔鸿撰/著 商务印书馆 1937年 (国立:XP-A-23126)
『魏書 巻一百一』 紀 イン/総纂 台湾商務印書館 1984年 (熊本県立:5474333)
『毛利元就の人間学』 中江克己/著 ぴいぷる社 1997年 (県立:1197042912)
キーワード
(Keywords)
三矢の訓
折箭のいましめ
故事成語
毛利元就
照会先
(Institution or person inquired for advice)
(教えて!goo:三矢) http://oshiete.goo.ne.jp/qa/1345339.html  (2012年5月3日 最終確認)
(国立国会図書館 総合目録ネットワーク) http://iss.ndl.go.jp/somoku/  (2012年5月3日 最終確認)
宮崎県立図書館
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
言葉
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000105561解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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