レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年02月19日
- 登録日時
- 2012/02/19 18:17
- 更新日時
- 2012/02/23 11:57
- 管理番号
- 20120219-15
- 質問
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解決
因幡の白兎について知りたい。
- 回答
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『国史大辞典』に次の情報があった。
いなばのしろうさぎ【因幡の白兎】
「『古事記』にみえる神代の伝説。『古事記』によると大国主神の兄の八十神は、稲羽の八上比売に求婚するために出かけ、気多の岬で皮をはがれた兎に出会った。その兎はもと淤岐(おき)島にいて、ワニをあざむいて、陸地まで並ばせ、その上をふんで来たのがみつかり、仕返しにあったものであった。八十神は兎に海潮を浴びて山の上で風に当たれと教えたが、そのとおりにすると痛みはますますひどくなった。大きな袋を負い、従者としてあとから来た大国主神は、それを見て、真水で身体を洗い、蒲黄(かまのはな)をとってその上に寝ているとよいと教えた。なおった兎は、あなたこそ八上比売を得ることができるでしょうといったという。(以下略)」
参考文献:
松村武雄『日本神話の研究』三
徳川義親「稲羽の素菟考」(『民俗学』三ノ五
- 回答プロセス
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Yahoo!百科事典[日本大百科全書(小学館)]に次の情報があった。
因幡の白兎(いなばのしろうさぎ)
http://100.yahoo.co.jp/detail/%E5%9B%A0%E5%B9%A1%E3%81%AE%E7%99%BD%E5%85%8E/ (2012/02/18確認)
「神話・伝承に出てくる白兎。因幡国に渡ろうと考えた隠岐(おき)島の兎は、鮫(さめ)をだますことを思い付き、同族の多さを比べようと鮫に呼びかけて、鮫を因幡国の気多崎(けたのさき)まで並ばせた。その上を踏み数えながら渡った白兎は、まさに計画が成功しようとしたとき、「お前たちはだまされたのだ」といったばかりに、最後の鮫に捕らえられて皮をはがれてしまう。このとき兄たちの求婚旅行の袋担ぎとして同行していた大汝神(おおなむちのかみ)(大国主命(おおくにぬしのみこと))が兎に会い、兄たちとは反対に、親切に兎に治療法を教えてやった。それで兎は「あなたこそ求婚に成功なさるでしょう」と予言した。(以下略)」
- 事前調査事項
- NDC
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- 神話.神話学 (164 9版)
- 参考資料
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- 日本神話事典 / 青木周平[ほか]編 大和書房 , 1997 ISBN:4479840435 p.52
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いなばのしろうさぎ 出雲大社
http://www.izumooyashiro.or.jp/kamigami/inaba/index.html (2012/02/23確認)
- キーワード
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- 日本神話
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000101959