レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011年08月30日
- 登録日時
- 2011/10/12 10:00
- 更新日時
- 2011/10/21 19:53
- 管理番号
- 20110828/733
- 質問
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解決
鏡はイタリアで製造が始まり、その技術は外に漏れないよう厳格に守られていたにも関わらず、後にフランスに伝わったという。
このことについて書かれている本はないか。
- 回答
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ガラス鏡の製造技術はヴェネツィアで完成された。1291年、市当局はガラス製造用の窯を近くのムラノ島に強制的に移させたが、これには火災発生時に延焼を防ぐ目的のほか、職人をスパイから守り、彼らが逃げ出せないようにする目的もあり、逃亡者は死刑と決まっていた。
17世紀に入り、フランスがイタリアの鏡職人をフランスに誘致しようと試み、1665年6月に3人、同じ年の秋に20人の職人がムラノ島から逃亡してきた。
ヴェネツィア政府は厳しく取り締まろうとしたが、フランス側の対抗策などにより取締りを徹底することはできず、フランスにおける鏡産業が発達していった。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 衣食住の習俗 (383 9版)
- 参考資料
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- 『鏡の歴史』マーク・ペンダーグラスト著 河出書房新社 2007.1 P11、P182~183、P226~231 (383.9/10038)
- キーワード
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- 鏡
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 歴史
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000092179