レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2009年11月18日
- 登録日時
- 2011/09/15 17:55
- 更新日時
- 2014/03/30 10:28
- 管理番号
- 県立長野-11-010
- 質問
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解決
長野県の庶民文学、詩歌、旅行記、絵画などの中で、静岡県の東海道藤枝宿の名物であった「瀬戸の染飯」について触れているものがあるか知りたい。
- 回答
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『木曽路往来 全』東里山人[述] 江戸 森屋治郎兵衛 1845[N290.2/43]の中に以下の記載があることを紹介した。 この資料は各頁の上段頭書が「東海道名所」となっており、第6丁の左頁の頭書に
「おかべより藤えだへ 一里二十九丁」「あさひな川~子丁」「せとの染(そめ)いひ名物」と記述あり。
- 回答プロセス
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①質問文に同封された「藤枝市史だより」第10~11号の「名物 瀬戸の染飯」を読む。天文年間以降、主に江戸時代の記録が出典となっているため、近世以前の記録が所収されている『信濃史料 索引』と、『新編信濃史料叢書』全24巻をあたることにする。『信濃史料 索引』の件名索引にはこの語句はなし。『新編信濃史料叢書』中、紀行文、道中記を所収するのは第10巻、第22巻、第24巻のため、その巻の本文を確認したが関係の記事はなし。
②郷土資料のうち、紀行、道中記の分類である[N290]の書架で、近世の記録の現物をあたる。 『木曽路往来 全』に、「せとの染(そめ)いひ名物」の記事を発見。
③当館の近世文書のコレクションである「関口文庫」「威徳院文庫」「飯島文庫」の中で、紀行文と、和歌・俳句の史料をあたるが、藤枝宿に関わる記事はなし。②の資料を紹介し回答とする。
- 事前調査事項
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質問者より『藤枝市史だより』第10~11号所収、「名物 瀬戸の染飯」「続・名物 瀬戸の染飯」の提供があり、ここには『東海道中膝栗毛』や『東海道名所図会』に東海道の名物として登場し、小林一茶の句に詠まれていることなどが記されている。
- NDC
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- 日本 (291)
- 観光事業 (689)
- 参考資料
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- 『木曽路往来 全』東里山人[述] 江戸 森屋治郎兵衛 1845[N290.2/43]
- 『新編信濃史料叢書』 全24巻 信濃史料刊行会 1970~1979[N208/43/1~24]
- 『信濃史料 索引』信濃史料刊行会 1972[N208/28/31]
- キーワード
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- 瀬戸の染飯
- 藤枝市
- 静岡県
- 長野県
- 東海道
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 所蔵調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 団体
- 登録番号
- 1000091050