レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010年10月13日
- 登録日時
- 2010/11/03 15:48
- 更新日時
- 2010/11/11 13:40
- 管理番号
- 福井県図-20101013
- 質問
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解決
「越前国住下坂 裏名 元和三年八月○日」という銘の刀を所持している。下坂のルーツと、現在のどこにあたるのかを知りたい。また、刀鍛治の「あおいやすつぐ」についても知りたい。
- 回答
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下坂は地名ではなく、葵紋の使用を許された刀鍛治、下坂康継のこと。
『康継大鑑』に詳しい。
- 回答プロセス
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1.福井県関係調査相談データベースhttp://refsv.library.pref.fukui.jp/fukuilib/Menu.aspで検索
→ 下坂康継がヒット。関連の資料を確認。
『福井県大百科事典』(福井新聞社 1991)p420に下坂康継は生年不詳~元和7(1621)年とあり、質問の年代と合致。また、下坂康継は近江国坂田郡下坂村(現長浜市)に生まれたとあり、p114「越前若狭の金工」の項に、福居に近江から「下坂」と称する刀工集団が移ったとあるので、下坂は地名ではない。
『風の俤』(足立尚計/著 2001 能登印刷出版部)p82に葵紋の使用を許されたとあるので、お尋ねの「あおいやすつぐ」とは下坂康継のことだと推測できる。
下坂康継について詳しいのは『康継大鑑』
2.『角川日本地名大辞典 18福井県』(角川書店 1989)、『日本歴史地名大系 第18巻 福井県の地名』(平凡社 1981)を確認するが、「下坂」という地名はなし。
- 事前調査事項
- NDC
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- 金工芸 (756 8版)
- 参考資料
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- 『康継大鑑』 佐藤貫一/著 1960 日本美術刀剣保存協会 (当館請求記号:H756/S2/1 資料コード:1040299966)
- キーワード
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- 下坂康継
- 刀剣
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000073135