このページではJavaScriptを使用しています。お客様の閲覧環境では、レファレンス協同データベースをご利用になれません。

レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

提供館
(Library)
埼玉県立久喜図書館 (2110009)管理番号
(Control number)
埼熊-2010-032
事例作成日
(Creation date)
2010/05/29登録日時
(Registration date)
2010年10月28日 02時03分更新日時
(Last update)
2010年11月16日 14時28分
質問
(Question)
「幕末志士群像写真(フルベッキ博士と幕末志士たちの集合写真)」の真偽について知りたい。
写真の面々が一堂に会して撮影されたものか。
回答
(Answer)
写真は明治元年(1868)頃に撮影されたものと思われる。
撮影場所は長崎の写真師上野彦馬の写真館である。
しかし、被写体の特定については、数多くの否定資料があり、いまだ解明されていない。
確実に写っていると思われるのは、岩倉具視の次男具定(1851~1910)と三男具経(1853~1890)である。
写真の初出は雑誌『太陽 博文館 明治28年(1895)7月号』で、詩人で評論家の戸川残花によって一般に紹介された。
①『現代世界に生きるキリスト教』(明治学院大学キリスト教研究所編 1987)
p220「維新前の長崎洋学生」と題する1枚の古い写真ある・・・とあり。
②『明治維新とあるお雇い外国人 フルベッキの生涯』(大橋昭夫著 新人物往来社 1988)
p155に長崎致遠館の学生たち(『フルベッキ書簡集』より)として質問の写真がある。
③『フルベッキ書簡集』(フルベッキ著 新教出版社 1978)
口絵部分に上野彦馬の写真館にて撮影された、とある。 「かつて明治20年代に雑誌「太陽」に掲載された。」ともあり。
④『上野彦馬歴史写真集成』(上野彦馬〔撮影〕 渡辺出版 2006)
p38に写真 「21フルベッキと塾生たち」あり。解説に「写場の様子から明治元年(1868)頃の撮影と思われる。(後略)」とあり。
p98-102に論文「「フルベッキと塾生たち」写真の一考察」(倉持基著)あり。
p102写真中の人物とされている岩倉具定と岩倉具経については、他の肖像写真(『Verbeck ofJapan(日本のフルベッキ)』に掲載されたもの。同じものが長崎歴史文化博物館で所蔵)と比較し、「目視によって高い類似性を確認することができる」としている。また、『フルベッキ書簡集』によると1868年(明治元年)に写真を撮影したとも考えられるとあり。
⑤『写真の開祖上野彦馬 写真にみる幕末・明治』(上野彦馬著 産業能率短期大学出版部 1975)
p28 質問の写真「22 フルベッキとその塾生たち(明治2年(1869)」と掲載されている。
解説編p212 撮影年代の特定法を論じる文の中でこの写真に触れているが、撮影されている人物については記述なし。
⑥『日本の夜明け フルベッキ博士と幕末維新の志士たち』(山口貴生著 文芸社 2009)
p4-6 撮影は上野彦馬 長崎にて1865年(慶応元年=元治2年)2月。一人ずつの名前と年齢あり。この写真が発表された明治28年に写真を合成して作る技術はない。確かに本物、撮影時期に慶応元年説と明治2年説があるが、結論がでていない。
⑦『歴史読本 53-3(825)』(新人物往来社 2008)
(特集:古写真集成幕末人の肖像)
p220-229 「明治天皇「御真影」と「フルベッキ写真」の関係性を探る」に、この写真は岩倉具視の子息である具定・具経兄弟が致遠館に入学した記念に撮られたものであるとの研究(高橋信一「フレベッキ写真の解明」、『葉隠れ研究 第62号』所収)があり、真憑性が高いとしている。写真の来歴について記述あり。初出は『太陽 明治28年(1895)7月号』(博文館 1895)である。
*復刻版が国立国会図書館にあり。日本名著出版 1980-1981刊。
収録年代は1895年の1巻1号(5.Jan)~1巻12号(5.Dec)(Z23-399)
回答プロセス
(Answering process)
よく知られている写真であったため、写っているフルベッキ博士、撮影した上野彦馬、幕末の写真等から資料を調査する。
回答資料以外では、次の資料を調査したが記述は見つからなかった。
『幕末明治の肖像写真』(石黒敬章著 角川学芸出版 2009)
『日本の近代化とお雇い外国人』(村松貞次郎著 日立製作所 1995)
『お雇い外国人 5 教育・宗教』(鹿島出版会 1968)
『幕末維新の暗号 群像写真はなぜ撮られ、そして抹殺されたのか』(加治将一著 祥伝社 2007)
口絵部分に質問の写真及び写真中の人物の名前が図示されたページあり。
内容は幕末時の宣教師にして英語教師であったフルベッキを中心に撮られた群像写真から始まり、フルベッキ、アーネスト・サトウ、グラバーらがフリーメーソンつながりで維新の志士たちを陰で支えてきたと推測する小説である。
「明治2年、長崎・広運館教師フレベッキ送別記念写真」(『週刊新潮 43-36(2170)』 新潮社 1998)
「お雇い外国人と弟子たち(フルベッキ)」(『歴史読本 55-1(847)』 新人物往来社 2010)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
写真  (740 9版)
参考資料
(Reference materials)
『現代世界に生きるキリスト教』(明治学院大学キリスト教研究所編 1987)
『明治維新とあるお雇い外国人 フルベッキの生涯』(大橋昭夫著 新人物往来社 1988)
『フルベッキ書簡集』(フルベッキ著 新教出版社1978)
『上野彦馬歴史写真集成』(上野彦馬〔撮影〕 渡辺出版 2006)
『写真の開祖上野彦馬 写真にみる幕末・明治』(上野彦馬著 産業能率短期大学出版部 1975)
『日本の夜明け フルベッキ博士と幕末維新の志士たち』(山口貴生著 文芸社 2009)
『歴史読本 53-3(825)』(新人物往来社 2008)
キーワード
(Keywords)
肖像
Verbeck Guido Fridolin(フルベッキ グイド フリドリン)
上野 彦馬(ウエノ ヒコマ)
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
個人
登録番号
(Registration number)
1000072967解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
Twitter

このデータベースについて
国立国会図書館が全国の図書館等と協同で構築している、調べ物のためのデータベースです。詳細

活用法

刊行物・グッズ
新着データ
最近のアクセスランキング
レファ協PickUP!