レファレンス事例詳細(Detail of reference example)
提供館 (Library) | さいたま市立中央図書館 (2210012) | 管理番号 (Control number) | さいたま-大-20100001 | |||||||||||
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事例作成日 (Creation date) | 2009年12月31日 | 登録日時 (Registration date) | 2010年01月28日 16時20分 | 更新日時 (Last update) | 2010年12月24日 12時54分 | |||||||||
質問 (Question) | 能や謡曲・歌舞伎の「黒塚」は、福島県の伝説「安達ヶ原の鬼婆(あだちがはらのおにばば)」を題材にしているが、大宮区にも「黒塚」があり同様の伝説があると聞いた。どちらの伝説が古いものか? | |||||||||||||
回答 (Answer) | 大宮の「黒塚」は、大宮区堀の内にありますが、同地区を含む一帯は、古くは「足立ヶ原」といわれていました。 このため、福島県の『安達が原』とどちらが本家かということで論争が続いていましたが、『さいたま市博物館研究紀要 第5集』によれば、大宮側の民俗学者・西角井正慶博士が、野蛮な伝説はいらないと言ったことにより、終結したそうです。 同紀要では、主要な文献を掲載しており、その中でも諸説が紹介されています。 『新編武蔵風土記稿』では、平兼盛が陸奥の安達原の鬼を詠んだ歌に同名の地名を附会したものとしています。 逆に、菊岡沾凉著『諸国里人談』では、「悪鬼」として「鬼婆」ではないが武蔵の足立郡を本所とし、 斎藤幸雄著『江戸名所図会』も同様、 蓑笠庵梨一著『奥細道菅菰抄』では、『安達』と『足立』の訓が似ているので奥州の事に混誤した、とあります。 大宮の「黒塚」の伝説は、古い文献に出てきますが、福島県だけでなく、全国に同様の伝説が広がっています。ただし、伝説の内容は時代や地域で変容が見られます。 | |||||||||||||
回答プロセス (Answering process) | ||||||||||||||
事前調査事項 (Preliminary research) | ||||||||||||||
NDC |
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参考資料 (Reference materials) |
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キーワード (Keywords) |
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照会先 (Institution or person inquired for advice) | ||||||||||||||
寄与者 (Contributor) | ||||||||||||||
備考 (Notes) | ||||||||||||||
調査種別 (Type of search) | 文献紹介 | 内容種別 (Type of subject) | 郷土 | 質問者区分 (Category of questioner) | 社会人 | |||||||||
登録番号 (Registration number) | 1000062611 | 解決/未解決 (Resolved / Unresolved) |