レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2006/08/31
- 登録日時
- 2007/02/11 02:11
- 更新日時
- 2008/05/15 16:22
- 管理番号
- 埼熊‐2006‐062
- 質問
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未解決
赤飯を風味良くふっくらとさせるために、蒸し上がったもち米にささげのゆで汁をかけることを、吉見町の辺りでは「こずをかく」と言っている。この「こずをかく」という言葉の意味・語源・漢字ではどう書くかを知りたい。若い世代はあまり使わないようだ。
- 回答
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語源・漢字での表記の仕方については、該当の記述は見つからなかった。
『日本国語大辞典 第2版 5』によると、〈こず〉とは「赤飯を蒸す際に途中でかける水のこと」であり、埼玉県北足立郡や東京都八王子で使われる方言とのことである。同様の記述は『日本方言大辞典 上』にも見られ、埼玉県北足立郡では「こずをうつ」とも使われる。
埼玉資料の『おらあほうの標準語 続』p33には、具体的な使用例として次の一文あり。「お婆さんよ、セエロのいきが揚がって来たようだから、ボツボツこずをかいたほうがよかんべよ。」
- 回答プロセス
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国語辞典、方言辞典、埼玉資料(『吉見町史』、郷土料理、郷土の方言など)を中心に探索した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 方言.訛語 (818 9版)
- 貴重書.郷土資料.その他の特別コレクション (090 9版)
- 参考資料
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- 『日本国語大辞典 第2版 5』
- 『日本方言大辞典 上』
- 『おらあほうの標準語 続』(山岸統 1996)
- キーワード
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- 日本語‐方言
- 吉見(ヨシミ)町-比企郡-埼玉県
- 郷土資料
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000033341