レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2003/10/31
- 登録日時
- 2005/02/11 02:11
- 更新日時
- 2009/05/18 14:59
- 管理番号
- 埼浦-2003-058
- 質問
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解決
「短歌 昭和47年3月号(大西民子特集)」に、大西民子の妹・サヨコが「我が家のシレーヌ」を書いている。大西民子を「シレーヌ」にたとえているようだが、この「シレーヌ」について知りたい。フランス語で人魚を意味するのはわかっているが、物語・神話に出てくるのなら読みたい。
- 回答
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『妖精キャラクター事典』『想像と幻想の不思議な世界』に項目あり。これらを提供する。『オデュッセイア 上』では第12歌に登場し、その美しい歌声で船乗りを魅了し難破させてしまう、魔性の女の象徴として描写されている。
- 回答プロセス
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『短歌 昭和47年4月号』を内容確認したが、「我が家のシレーヌ」(大西佐代子)本文にはシレーヌという言葉の意味は出ていない。
『妖怪と精霊の事典』『妖精事典』『神話伝説辞典』には記述なし。
『妖精キャラクター事典』『想像と幻想の不思議な世界』には項目あり。
シレーヌは〈Sirene〉と綴り、セイレンのこと。上半身が女性で下半身が鳥あるいは魚の尾の人を魅する歌い手である海の怪物で、ホメロスのオデュッセイアにも登場するということだった。
以上を一度回答したのち、さいたま文学館に調査依頼をしたところ、『回想の大西民子』p60にシレーヌは雑音・騒音という意味がある、という記述があったという回答あり。
質問者に追加回答をしたところ、この資料はすでに確認済みとのことだった。
追記:シレーヌはセイレン、またはサイレンともいい、百科事典にも載っている。『オデュッセイア 上』の第12歌に登場し、その美しい歌声で船乗りを魅了し難破させてしまう、魔性の女の象徴として描写されている。
- 事前調査事項
- NDC
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- 神話.神話学 (164 9版)
- 伝説.民話[昔話] (388 9版)
- フランス語 (850 9版)
- 参考資料
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- 『オデュッセイア 上』(ホメロス 岩波書店 1994)
- 『妖精キャラクター事典』(中山星香 新書館 1988)
- 『想像と幻想の不思議な世界』(マイケル・ページ 教育社 1989)
- キーワード
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- 神話
- Sirene(シレーヌ)
- 怪物
- 大西 民子(オオニシ タミコ)
- 語彙-フランス語
- 歌人-埼玉県
- 照会先
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- さいたま文学館
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000014666