レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20030822
- 登録日時
- 2005/02/04 02:14
- 更新日時
- 2019/09/25 15:46
- 管理番号
- A2003F1758
- 質問
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解決
緑山(あるいは絲山)貞幹『筑後神名帳考』の所在について。
- 回答
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『和学者総覧』(國學院大学日本文化研究所編 汲古書院 1990 <H2-E2>)を「貞幹」という名前で検索すると、p.85に「糸山貞幹(イトヤマサダモト)」という人物が掲載されています。その項目には、生国は「肥前佐賀」、没年は「大正8年5月6日」、備考には「佐賀藩神学寮教頭、高良神社・香椎宮権宮司」とあるので、おそらくお尋ねの著者ではないかと思われます。
次に『神道書籍目録』(加藤玄智編 臨川書店 1974 2冊 <HL1-1>)の人名一覧を見ると、p.488に「絲山貞幹」のもとに、『筑後神名帳考附御勢大霊石神社』『宇佐神宮集成資料』という2点の資料が掲載されています。(「ニ書共明治年間著か」という注がありました。)同目録の上巻p.304に『筑後神名帳考附御勢大霊石神社』が掲載されており、写本を水戸市の彰考館で所蔵している旨の記載がありました。また、『神道分類総目録』(佐伯有義編 名著普及会 1988 <UP171-123>)のp.391にもこの資料が掲載されていますが、やはり写本の所蔵館は彰考館となっています。
そこで『彰考館図書目録』(八潮書店 1977 <UP171-123>を調査したところ、p.26に『筑後神名帳考』が掲載されていました。しかし、同目録は大正7年刊の増補複製版で、消失目録を附してあり、その「例言」には、「・・・本目中、現存の書籍の頭に○印を附して便ならしめた。従って無印の書籍全部が消失したものを示す。」とあります。P.26の『筑後神名帳考』には○印がついていないので、この資料は焼失したもののようです。
この他に以下の目録を調査しましたが、所蔵館は見つかりませんでした。
○『東京帝国大学神道研究室旧蔵書目録および解説』 島薗進,磯前順一編 池澤優[ほか]共著 東京堂出版 1996 <HL1-G5>
○『神道論文総目録』 國學院大学日本文化研究所編 第一書房 1987 <HL1-E3>
○『神道論文総目録 続』 國學院大学日本文化研究所編 第一書房 1989 <HL1-E3>
○『國學院大学図書館収蔵神道書籍解説目録』 國學院大学図書館
第1輯:1960、第2輯:1964 <170.31-Ko547k>
○『國學院大学図書館収蔵神道書籍解説目録』 國學院大学図書館
第3輯:1984 <HL1-3>
○『蔵書目録:宗教』 大倉精神文化研究所附属図書館編 1991 <HK1-E4>
○『神宮文庫図書目録』 神宮司庁編纂 汲古書院 1973 <UP111-142>
○『神宮文庫増加図書目録』 神宮司庁編纂 汲古書院 1975 <UP111-190>
○『神習文庫図書目録』 無窮会編著 名著出版 1982 <UP171-221>
○『尊経閣文庫国書分類目録 上・下』 ゆまに書房 1999 <UP111-G107>
< >内は当館請求記号
※書誌事項に一部誤りがありましたため訂正しました(2019年9月25日)。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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『神道大辞典 第2巻』(平凡社)の「筑後神名帳」の項に記載がある。
『国書総目録』『古典籍総合目録』に該当書なし。
彰考館徳川博物館:現存分には該当なし。焼失本の可能性もあるとのこと。
- NDC
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- 神道 (170 9版)
- 参考資料
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- 和学者総覧 國學院大学日本文化研究所編 汲古書院 1990 <H2-E2>
- 神道書籍目録 加藤玄智編 臨川書店 1974 2冊 <HL1-1>
- 神道論文総目録 國學院大学日本文化研究所編 第一書房 <HL1-E3>
- 國學院大学図書館収蔵神道書籍解説目録 第1輯~第3輯
- 蔵書目録:宗教 大倉精神文化研究所附属図書館編 1991 <HK1-E4>
- キーワード
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- 神社
- 糸山貞幹
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 所蔵調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 公共図書館
- 登録番号
- 1000014403