レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年07月18日
- 登録日時
- 2021/07/18 15:23
- 更新日時
- 2021/10/27 17:12
- 管理番号
- 北九2021中央046
- 質問
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解決
門司近郊で大正元年11月22日頃に白瀬南極探検隊の記録映画「南極実景」あるいは「日本南極探検」が上映された記録(新聞・広告・官報・手記等)はありますか?
- 回答
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「門司新報」 大正二年三月二十二日 土曜日 (3面)に
「小倉の南極探検活動」 と題して、
南極探検隊長白瀬中尉及び隊員の一部が来倉し、
大正2年3月21日および22日の午後六時より市内船頭町常盤座において
「極地探検の実況撮影の活動写真会」を開く、といった内容の記事が掲載。
旧小倉市内での上映は上記新聞記事にて確認できたが、
旧門司市内での上映が確認できる資料は中央図書館及び門司図書館所蔵資料を確認したが、
見つけることができなかった。
- 回答プロセス
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新聞記事やパンフレットなどに記載がないだろうかとの相談だったため、
「門司新報 記事索引」の770番(映画・演劇)を確認。
「小倉の南極探検活動写真」との件名があったため、該当記事の内容を確認した。
同じく「門司新報 記事索引」にて、旧門司市にあった映画館「永真館会館」との件名があったため、
該当記事を確認したが、白瀬隊員に関する記事はなかった。
その他、自館検索システムで映画館に関する資料を検索し、確認したが該当するものは見つからなかった。
相談者からは「門司近郊」の映画館で上映があった模様との情報だったため(旧門司市と旧小倉市は隣接)
調査終了とした。
【回答後追加情報】
「門司近郊で上映」との情報は、「記録映画を見た」との内容の海外あてのはがきに
「MOJI]の消印があり、国内むけの消印は同日付で「?岡」通されていることから判断したとのこと。
はがきを出した人物のおおよその住所地がわかればということだったため、
大正時代の門司税関の管轄を確認→「周防、長門、筑前、豊前、豊後」
門司周辺に岡の付く郵便局なし
博多駅近郊の郵便局として「福岡郵便局」の記載あり(駅から14丁)。
大正14年時刻表では博多-門司間は普通列車で2時間半から3時間で往来。
相談者にその旨お伝えした。
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 門司新報
- 門司新報 記事索引、1981、300p、26㎝【請求記号】K071/モ
- 門司港と門司税関の軌跡、門司税関100年の歴史、門司税関/編集、門司税関、2009.06、108、25P (タイトルコード【1000000351767】)
- 駅勢一覧 未定稿、明治44年9月、鹿児島線之一、九州鉄道管理局/編、九州鉄道管理局営業課、1912、337P (タイトルコード【1007010042679】)
- 時刻表復刻版、戦前・戦中編-1、1925年4月、汽車時間表、JTB、1999.12、9,226p (タイトルコード【1000001106952】)
- キーワード
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- 白瀬南極探検隊
- 門司市
- 小倉市
- 映画館
- 常盤座
- 門司税関
- 福岡郵便局
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000301918