レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012/07/22
- 登録日時
- 2012/08/23 02:01
- 更新日時
- 2012/09/30 11:18
- 管理番号
- 6000008683
- 質問
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解決
植物のハッカは食品や医薬品に用いられていると聞くが、ハッカを使った製品には具体的にどのようなものがあるかわかる資料はあるか。
- 回答
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『香りの百科』(朝倉書店)『香りの百科事典』(丸善)のペパーミントの項などに、日本で使われているペパーミント製品の多くはハッカ香料を用いているとの記載と、どのような製品があるかについての解説があり。
- 回答プロセス
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617(ハーブ)498.5(健康食品)499(薬草)の書架を探す。
『スパイス&ハーブ辞典』(文園社)p194のミントの項に、ミントの和名としてはっか(薄荷)、めぐさ、めはりぐさがあり。西洋はっかをペパーミント、オランダはっかをスペアミント、和種はっかをクールミントといい、この3種に大別できるともあり。和種はっか・ペパーミントの主成分はメントールとのこと。
次いで『食材健康大事典』(時事通信社)でミントを調べると、『スパイス&ハーブ辞典』の記載と同様の内容のほか、メントールは消化不良や食欲増進、殺菌や痛みの緩和に効くとあり。クールミントはメントールの含有量が多いとのこと。
また『基本ハーブの事典』(東京堂出版)p186のミントの項には、ハッカは漢名とあり。同書ではペパーミントの薬効としてメントールの効用を挙げ、抗菌スプレーや花粉症対策のアロマオイルに用いられるとしている。
さらに『香りの百科』(朝倉書店)でハッカを調べる。p303にハッカ(和種ハッカ)の項があり、香料の用途としてチューイングガムやキャンディーなどの菓子類や歯みがき・タバコ、軟膏・ハップ剤・消化剤などの医薬品に用いられるとの記載があるほか、p366のペパーミントの香料の用途に、歯みがき(ペパーミントと称してハッカ香料を用いているものが大半とのこと)・チューインガム、その他ハッカを使った菓子、洋酒、口中清涼剤についての詳しい説明があり。男性用化粧品や胃腸薬、軟膏類、湿布薬、トローチなどにも主に和種ハッカが用いられているとの記載もあり。
『香りの百科事典』(丸善)p802のペパーミント香料の用途の項にも、上記と同様の記載があるほか、チューインガムについてもペパーミントと称してハッカ香料が用いられているとあり。
なお『第十四改正日本薬局方解説書 4』(廣川書店)D-899「ハッカ油」の項にハッカの成分についての詳しい解説があり、医薬品としては胃腸薬・外皮刺激剤(パップ剤、プラスターなど)の原料となるとあり。
- 事前調査事項
- NDC
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- 工芸作物 (617 9版)
- 油脂類 (576 9版)
- 参考資料
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- 『スパイス&ハーブ辞典』武政 三男/著(文園社)
- 『食材健康大事典』五明 紀春/監修(時事通信出版局)
- 『基本ハーブの事典』北野 佐久子/編(東京堂出版)
- 『香りの百科』日本香料協会/編(朝倉書店)
- 『第十四改正日本薬局方解説書[4]』日本薬局方解説書編集委員会/編(広川書店)
- キーワード
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- ハッカ
- ハーブ
- 香料
- 医薬品
- 食品
- ミント
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000110344