レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2006/08/07
- 登録日時
- 2006/10/19 02:10
- 更新日時
- 2006/10/19 09:27
- 管理番号
- C2006F0717
- 質問
-
解決
マラリアの発症率および死亡率
- 回答
-
【 】は当館請求記号です。
マラリアの「発症率」および「死亡率」についてですが、今回の調査の限りでは、「患者数」、「死亡者数」に関する記述は見つかったものの、「発症率」、「死亡率」に関する記述は見つかりませんでした。「発症率」、「死亡率」に関しましては、お手数ですが、「患者数」、「死亡者数」を人口で割ってお求めいただけますでしょうか。なお、回答中には人口に関する情報源を付記します。
まず、日本国内のマラリアの患者数に関して、国立感染症研究所感染症情報センターの「感染症発生動向調査 週報(IDWR)」のページ
(http://idsc.nih.go.jp/idwr/index.html)内の「年別報告集計表」2004年ファイルに掲載されている「全数把握疾患」
(http://idsc.nih.go.jp/idwr/ydata/download/yr2004-report.xls)シート4には、マラリアを含む感染症の年齢階級別・疾病別の累積報告数が掲載されています。これによれば、平成16(2004)年におけるマラリアの累積報告総数は75件です。なお、日本の5歳階級別の総人口については、例えば総務省統計局の「平成16年10月1日現在推計人口」のページ(http://www.stat.go.jp/data/jinsui/2004np/index.htm)内の
「<全国> 統計表3」(http://www.stat.go.jp/data/jinsui/2004np/zuhyou/05k16-03.xls)には平成12年から平成16年までのデータが掲載されています。
このほか、『平成14年患者調査(傷病分類編)』(厚生労働省大臣官房統計情報部 2005 【EG213-H265】)中の「傷病別年次推移表」には1984年から2002年までの患者数が3年ごとに記録されておりますが、このうち「マラリア」の項(p.26)では、推計患者数(千人単位)は各年とも「0.0」とされております。また、厚生労働省統計表データベース(http://wwwdbtk.mhlw.go.jp/toukei/index.html)を「マラリア」で検索すると、「人口動態調査」、「患者調査」等の結果がヒットしました。このうち、平成14年の患者調査の「3閲覧第94表 総患者数,傷病基本分類別」
(http://wwwdbtk.mhlw.go.jp/toukei/data/150/2002/toukeihyou/0004625/t0095491/E94011.html)にはマラリアの項目があり、「三日熱マラリア,合併症を伴わないもの」の患者数が0(単位は千人)であるとの記載がありました。
さらに、『感染症発生動向調査事業年報 平成11年(4~12月)・12年』(厚生労働省健康局 【Z19-2186】)5ページには、「年間の報告数は112例であり、性別では男性86例(77%)、女性26例(23%)で男性が多くを占めた。年齢別では20~30歳代にピークがみられた」との記述がありました。
次に、国内のマラリアによる死亡者数に関して、『人口動態統計』2004下巻(Volume 3)(厚生労働省大臣官房統計情報部 年刊 【Z41-538】)の130~131ページには、性・年齢別、死因別の死亡数が掲載されていました。マラリアに関しては、「熱帯熱マラリア」、「三日熱マラリア」、「四日熱マラリア」、「その他の寄生虫学的に確認されたマラリア」の4項目があり、「熱帯熱マラリア」で65~69歳の男性が1人死亡していました。なお、人口に関しましては、国内の患者数の場合と同様、「平成16年10月1日現在推計人口」のページ(http://www.stat.go.jp/data/jinsui/2004np/index.htm)内の
「<全国> 統計表3」(http://www.stat.go.jp/data/jinsui/2004np/zuhyou/05k16-03.xls)等にデータが記載されています。
また、海外のマラリアの患者数・死亡者数についてですが、WHOのインターネットサイトで検索したところ、次の2つのページでマラリアの患者および死亡者数を掲載していることを確認しました。
・WORLD MALARIA REPORT 2005
(http://rbm.who.int/wmr2005/index.html)
このページでは、アジア・アフリカを中心とした53の国や地域におけるマラリアの患者数(1990~2003年まで。年によっては一部データの欠落があります)を参照することができます。国内の総患者数のほか、国によっては男女別・国内での地域別・5歳以下の子供の患者数なども掲載しています。またマラリアに関する国ごとの対策動向なども知ることができます。
・Global Health Atlas
(http://globalatlas.who.int/globalatlas/default.asp)
このページでは様々な感染症の患者数と死亡者数を検索することができます。マラリアについては約80の国や地域の感染者数と死亡者数を掲載しています。こちらも最新のデータは2003年のものとなっています。男女別や、5歳以下の子供のみの感染者数と死亡者数を調べることもできます。
なお、各国の人口については、WHOホームページ内に加盟国の概要を示したページ(http://www.who.int/countries/en/)がありますので、こちらをご参照ください。
海外のマラリアの患者数・死亡者数については、以上のほか、当館の蔵書検索・申込システム(NDL-OPAC)を調査しましたが、調査の限り有用と思われる資料を確認することはできませんでした。
(インターネットへの最終アクセス 2006.8.3)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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・国連人口統計(インターネット)
・伝染病統計(国内)
http://wwwdbtk.mhlw.go.jp/toukei/data/210/1998/toukeihyou/0002222/t0033262/hc612_001.html
・WHO ホームページ
http://rbm.who.int/wmr2005/
- NDC
-
- 内科学 (493 9版)
- 参考資料
- キーワード
-
- マラリア
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 大学図書館
- 登録番号
- 1000031141