レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018/12/26
- 登録日時
- 2019/01/19 00:30
- 更新日時
- 2019/01/30 11:20
- 管理番号
- 6000044661
- 質問
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解決
水タバコは紙巻タバコに比べて健康に悪くないのか、確かめたい。
- 回答
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『香馥時間 水たばこ』(日労研編集部著 2009)や朝日新聞の記事などを見ていただいた。
- 回答プロセス
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● イスラム圏の習慣ではなかったかと思い、まずは①『イスラーム世界事典』(明石書店2002)、②『イスラム事典』(平凡社1994)を参照。
①ではpp.355-356に「水タバコ」の項目があり、専用の刻みタバコの呼称、構造などは分かる。ここに「吸った煙はこの水のなかを通過してニコチンをろ過する」とある。
②ではp.246「タバコ」の項目内に、「イスラム世界の伝統的なタバコの吸飲法は、水タバコ(シーシャ)や長煙管によってニコチンの害を抑えるところに特徴がある。」
と書かれていた。
● 『世界薬用植物百科事典』p.237
タバコについて注意として、「どの様な形でもタバコを服用するのはよくない。」 とある。
● 当館の蔵書検索で『香馥時間 水たばこ』(日労研編集部著 2009)がヒット。
未所蔵図書だったため、大阪府立中央図書館に借用依頼。
p.92にコラム「健康への影響は?」あり。
ここには、
○ 水に通してから喫煙するため紙巻き煙草に比べ摂取するニコチンははるかに少ないと言われている
○ WHO(世界保健機構)の報告
・ 紙巻き煙草1本よりも水タバコの喫煙時間のほうが長いため、1回の水タバコで吸い込む煙の量は紙巻き煙草の100本分に相当する
・ 水タバコはニコチン濃度が低く、満足感を得るために多くの煙を吸うことになり、一酸化炭素などの有毒物質もその分多く摂取することになる
○ 「本書は、禁煙の流れを否定するものでも肯定するものでもありません。健康管理のために、またシーシャのもたらす時間を上手に楽しむためにも吸いすぎには充分注意しましょう」
との記述があった。
● 新聞記事から探す
「聞蔵Ⅱ」: キーワード「水タバコ/水たばこ/水煙草&健康」
朝日新聞2001年3月24日夕刊2面総合「悩める乙女も水たばこ一服 カイロ(アフター5) 」
「水を通すとはいえ体によくないのではと聞くと、友人の大学生バサントさん(一九)は、「いつでもどこでも吸える紙巻きと違って水たばこはカフェに行かないと吸えない。だから、この方が健康にいいの」。愛煙家の「論理」は、どこでも独特のようだ。」とある。
● 水タバコについては書かれていないが、タバコの害についてのひとつの考え方として『「タバコは百害あって一利なし」のウソ』という図書もあった。
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000250368