レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015/03/18
- 登録日時
- 2015/03/25 00:30
- 更新日時
- 2015/04/30 11:20
- 管理番号
- 6000021161
- 質問
-
解決
高齢の家族につくる食事について、気をつけるべきことなどが載っている本はあるか。
便秘がちなのだが、医師によると最近は高齢者がむやみに食物繊維をとりすぎるのはよくないと言われているとのこと。どういったものを食べればよいか、また柔らかくするなどの注意点についてわかる本を探している。
- 回答
-
「高齢者 食事」「便秘 レシピ」などのキーワードで所蔵資料を検索し、下記の本をご覧いただいた。
『きょうからスッキリ!快腸レシピ』(日本放送出版協会)p20-21「腸の動きのトラブルが慢性の不調の原因」には、弛緩性便秘(腸の蠕動運動が低下して起こる。水分が吸収され便が硬くなる)が高齢者に多いとある。p28-29「弱点を知って食べ方を見直そう」には、腸の動きが悪い場合・腸の機能が低下している場合・便が硬い場合の食事内容について簡単に言及がある。p32には、食物繊維には水を吸収してふくらみ便のかさを増す不溶性食物繊維と、水に溶けてゲル状になる水溶性食物繊維があり、後者が特に不足しがちであるなどの記載あり。
『特養ホームがえらんだお年寄りの毎日ごはん 家庭でつくれる定番メニュー150』(雲母書房)には、こまめな水分補給の必要性や水分補給ゼリーの作り方、お年寄りの食事をつくる際の考え方などが書かれている。
『60歳からの健康長生きごはん』(日東書院)には、胃腸の働きが低下するので下痢や便秘などにつながりやすくなること、食べやすさの工夫、特に食べにくい素材を食べやすくする工夫などがあり、繊維が多くて噛みにくくのどにつかえる場合の対処法も載っている。
『高齢者の日常生活サポート』(学研)p62-63「便秘しがちなのはなぜ?」には、食べる量の不足・生活習慣による腸の動きの悪化・体内の水分不足などが便秘の原因とあり、食物繊維が便秘を解消するとはいえ、水分を十分に取らずに食物繊維をとりすぎると返って便秘を招くことがあるなどの記載がある。対処法等も載っている。食事のレシピ等はない。
『改訂版 図解 かみにくい・飲み込みにくい人の食事』(主婦と生活社)p110の図「年をとれば食べる力が弱くなる」には、便秘の原因は腸の蠕動運動が弱まることや水分不足などとある。レシピはないが、さまざまな場合の調理のコツが詳しい。
『便秘をみるみる解消する!200の基本ワザ』(日東書院)p79-122「便の通りをよくする栄養と食べ方」にも、レシピはないが、おすすめ食材リストや食べ方のコツなど紹介されている。
『便活ダイエット 便秘外来の医師が教える、排便力がアップする11のルール』(ワニブックス)p68-79に、水溶性の食物繊維を豊富に含む食品のリストなどがある。
また、厚生労働省のメタボリック症候群が気になる方のための健康情報サイト「e-ヘルスネット」の「便秘と食事」のページhttp://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-02-010.html にも、栄養・食生活の面から気をつけることなどの記載がある。
このほか、『読む便秘外来』(集英社)p105-106「食物繊維を食べすぎると便秘が悪化するそうですが本当ですか」には、不溶性食物繊維より水溶性食物繊維がおすすめとの記載あり。『便秘と痔の悩みを解消 セルフケアと治療』(日本放送出版協会)p26-31にも、水溶性食物繊維を摂るほうが望ましい場合があることなどの記述がある。これらもご参考にご紹介した。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 内科学 (493 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 便秘(ベンピ)
- 高齢者(コウレイシャ)
- 食事(ショクジ)
- 介護(カイゴ)
- 医療(イリョウ)
- 健康(ケンコウ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000169832