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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

提供館
(Library)
千葉県立中央図書館 (2120001)管理番号
(Control number)
千県中参考-2018-01
事例作成日
(Creation date)
2017年07月27日登録日時
(Registration date)
2018年08月21日 09時19分更新日時
(Last update)
2018年08月21日 09時29分
質問
(Question)
オリンピックのボランティアには大会ボランティアと都市ボランティアの2種類ある。後者は開催都市が募集するものだが、いつから始まったのか、その歴史を知りたい。
回答
(Answer)
オリンピックの「都市ボランティア」について、この役割が始まった時期を示した資料は見つけることができませんでした。【資料7】によると、2000年(シドニー大会)時には都市ボランティアが活動していたようです。
【資料1】「東京五輪をお手伝い」『朝日新聞』(2014年8月31日 朝刊p29)
「東京都によれば、過去の五輪ボランティアは大きく「大会ボランティア」と「都市ボランティア」に分けられる。「大会」は大会運営や会場案内の業務、「都市」は観光案内など会場外の業務。(略)募集するのは、「大会」が東京五輪の組織委員会、「都市」が都となる」

都市ボランティアに相当するボランティアとして、【資料2】東京ボランティアナビ「他大会のボランティア」( http://www.city-volunteer.metro.tokyo.jp/jp/about/other_games/ )では、リオ2016大会の「シティ・ホスト」、ロンドン2012大会の「チームロンドンアンバサダー Team London Ambassador」を挙げています。

ロンドン大会(2012年)については次の資料があります。
【資料3】「クレア海外通信 ロンドン事務所 海外事務所だより ロンドンオリンピックで活躍したボランティア」(『自治体国際化フォーラム』 301号 2014.11 p17-19)(国立国会図書館デジタルコレクション  http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/11041500
「「ロンドン・アンバサダー」は、ロンドン市(Greater London Authority)が運営する観光ボランティアです。」(p18)

【資料4】『五輪を楽しむまちづくり ロンドンから東京へ』(喜多功彦著 鹿島出版会 2015)
p86「ロンドンオリンピックはボランティアによって成功した、ともいわれるほどボランティアの貢献が大きかった。十万人を超えるボランティアが大会に協力した。競技会場とその周辺には、七万人もの「ゲームメーカー(Game Maker)」と呼ばれるボランティアが配置され、大会運営に協力した。ロンドンの街なかでは、八〇〇〇人の「ロンドン大使(London Ambassador)」というボランティアのガイドが配置され、観客、観光客の案内役を務めた」

北京大会(2008年)については次の資料があります。
【資料5】『オリンピック事典 ポケット版』(日本オリンピック・アカデミー「ポケット版オリンピック事典」編集委員会編 楽 2008)
p77「オリンピックのボランティア」
大会ボランティアの歴史について書かれていますが、都市ボランティアについては言及がありません。「各大会におけるボランティアの人数」がレークプラシッド大会(1980年)からシドニー大会(2000年)まで載っています。
p218「北京大会2008 ボランティア」
「大会ボランティアのほか、「街のボランティア」の募集も2007年6月19日に始まった。これは(中略)各種の案内、通訳、緊急事態への対応にあたるボランティアで、約40万人の募集を予定している」という記述があります。

【資料6】IOC公式サイト「Beijing Olympic Games help promote volunteering spirit in China」( https://www.olympic.org/news/beijing-olympic-games-help-promote-volunteering-spirit-in-china
「Another 400,000 city volunteers took up their posts beginning July at 500 information stands around Beijing, providing information and translation services for visitors. 」

【資料7】「質問なるほドリ:北京五輪のボランティアは何人?」『毎日新聞』(2008年8月22日 夕刊p1)
「競技場だけでなく、地下鉄やバス、交差点やホテルなどで青や赤のシャツを着て笑顔をふりまく姿を見かけます。彼らは「志願者」と呼ばれ170万人近くが登録されています。これまでの五輪で最も規模が大きく、北京市の人口の1割にもなります。」
「ボランティアは大きく分けて4種類です。競技場には「試合会場ボランティア」が7万7000人▽観光地など人が集まる場所は「都市ボランティア」40万人▽応援団20万人もボランティア――で、中でも100万人と最多の「社会ボランティア」は街中至る所で活躍しています。全員が「治安志願者」と書かれた赤いシャツを着ており、不審者や危険物を見つけたら警察に通報することが主要な任務です。地域のお年寄りが多いようです。」

【資料8】「北京五輪:開幕まで19日 「人海戦術」でサポート ボランティア、7万5000人」『毎日新聞』(2008年07月20日 朝刊p18)
「北京五輪組織委員会(BOCOG)は五輪の運営に直接に携わる「競技ボランティア」として応募者約112万人を登録、書類選考や面接を経て約7万5000人を採用した。04年アテネ大会の総ボランティア数は約5万人(略)」「競技ボランティアは会場で会場設営や観客の案内、通訳、病人の看護、持ち物検査などを受け持つ。」
「さらに会場内にとどまらず、約40万人の「都市ボランティア」が旅行客らをサポートする。北京市内には約550の「サービスステーション」が設置され、一部は24時間態勢で観戦客の道案内や相談に応じる。加えて市街地の警備巡回や、交通整理などで間接的に五輪を支える約100万人の市民も「社会ボランティア」と位置づけている。」

【資料9】「北京五輪 ボランティアも中国流 道案内、裏で治安監視」『読売新聞』(2008年8月18日 朝刊p3)
「〈志願者〉 北京五輪の会場で通訳や観客の案内などを担う「競技ボランティア」には112万人以上が応募し、98の国と地域の約7万5000人が採用された。98%が中国本土の人で、日本人は11人。このほか会場外の約550か所のサービスステーションでは約40万人が「都市ボランティア」を務める。さらに首都治安志願者も含め、組織委に登録されていない「社会ボランティア」の数は100万人とも言われる。」

アテネ大会(2004年)、シドニー大会(2000年)に関連する記述は次のとおりです。
【資料10】東京ボランティアナビ「ボランティア体験記 ボランティア経験者にインタビュー 第3回」( http://www.city-volunteer.metro.tokyo.jp/jp/about/interview/experience/03/index.html
「市居 :シドニーのときもアテネのときも街中にインフォメーションセンターがあって、そこで都市ボランティアの方に観光案内をしてもらいました。」

このほか、オリンピックのボランティアについて掲載されていた資料は以下のとおりです。
【資料11】『JOAオリンピック小事典』(日本オリンピック・アカデミー編著 メディアパル 2016)
p89「オリンピックとボランティア」
オリンピックにおけるボランティアの活躍・普及の経緯が書かれていますが、都市ボランティアについての記述か不明です。
「大会の組織委員会がボランティアを初めて組織化したのは、第13回1980年レークプラシッド冬季大会で、その規模は6000人だった」→組織ボランティア
「2020年東京大会のボランティアは、約8万人の募集が予定されている」→総数を指している。

【資料12】『スポーツボランティア読本 「支えるスポーツ」の魅力とは?』(二宮雅也著 悠光堂 2017)
p38-56「オリンピック・パラリンピックとボランティア」
近年の大会のボランティアの人数等について言及していますが、都市ボランティアを含む内容か不明です。
「オリンピックでボランティアが活躍した最初の大会は、1948年のロンドンオリンピックといわれている。その後1980年に開催された冬季レークプラシッド大会では、約6700人のボランティアが組織的に運営された。」

【資料13】『スポーツ・ボランティアへの招待 新しいスポーツ文化の可能性』(山口泰雄編 世界思想社 2004)
p24-27「長野オリンピック・パラリンピック冬季大会とボランティア」
「32,579名(スポーツ部門)」という表記があります。p71の表にもボランティア数として同じ人数を記載しています。
【資料14】『感動の冬長野'98 第18回オリンピック冬季競技大会』(信濃毎日新聞社編集 長野オリンピック冬季競技大会組織委員会 1999)
「直接運営に携わった人は3万2,000人余、文化プログラムに参加した人は1万5,000人余。このほか地域の行事への参加、除雪、清掃といった影のボランティアは数え切れない」(p30)としています。p35の「大会運営要員」の表には32,579名のボランティアが含まれ、人数を一般、語学の要員別、会場名別で一覧できます。また、文化交流ボランティアは「188の団体が参加」「大会前から盛んな活動」「好評だった会場や街頭での交流」との見出しのある文章で説明されています(p33-34)。
回答プロセス
(Answering process)
・当館の蔵書検索システムで件名「オリンピック」による検索結果から、【資料4】、【資料5】、【資料11】を見つけた。
・当館の蔵書検索システム及び国立国会図書館サーチで、分類「78」(スポーツ)かつ件名「ボランティア」と検索して、【資料12】、【資料13】を見つけた。
・朝日新聞データベース「聞蔵2ビジュアル」を「都市ボランティア」で検索し【資料1】を見つけた。なお、「聞蔵」で検索した限り、オリンピック関連の「都市ボランティア」という語の初出は2014年8月の東京都の発表を受けた記事だったが、読売新聞データベース「ヨミダス歴史館」と毎日新聞データベース「毎索」では北京オリンピック関連記事【資料7】から【資料9】に登場していた。
・以上の調査経緯から「都市ボランティア」「ロンドンアンバサダー」「ホストシティ」などを英語表記にしたりしながらgoogleで検索し、情報を得た。

以下の資料には記述を見つけられなかった。
『オリンピックはなぜ、世界最大のイベントに成長したのか』(マイケル・ペイン著 グランドライン 2008)目次には関連なし。
『オリンピックのすべて 古代の理想から現代の諸問題まで』(ジム・パリー著 大修館書店 2008)索引になし。
『オリンピック全大会 人と時代と夢の物語 朝日選書 838』(武田薫著 朝日新聞社 2008)
『オリンピック物語 古代ギリシャから現代まで 中公新書ラクレ 135』(結城和香子著 中央公論新社 2004)目次には関連なし。
『オリンピックものしり小事典 歴史・選手・競技・種目・会場・しくみ・エピソード』(日本オリンピック・アカデミー編 池田書店 1988)
『オリンピック外史 続』(鈴木良徳著 ベースボール・マガジン社 1982)目次になし
『スポーツボランティア・ハンドブック』(日本スポーツボランティア学会編 明和出版 2008)p8「表1 スポーツイベントの歴史とボランティアの参加人数」→都市ボランティアについて書かれたものか不明。
『生涯スポーツ実践論 生涯スポーツを学ぶ人たちに 体育・スポーツ・健康科学テキストブックシリーズ』(川西正志編著 市村出版 2006)索引あり。p102-111が「スポーツボランティア」関連だが、オリンピックについては記述なし。
(インターネット最終アクセス:2018年5月27日)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
スポーツ.体育  (780 9版)
社会福祉  (369 9版)
参考資料
(Reference materials)
【資料1】「東京五輪をお手伝い」『朝日新聞』(2014年8月31日 朝刊p29)
【資料2】東京ボランティアナビ「他大会のボランティア」( http://www.city-volunteer.metro.tokyo.jp/jp/about/other_games/
【資料3】「クレア海外通信 ロンドン事務所 海外事務所だより ロンドンオリンピックで活躍したボランティア」(『自治体国際化フォーラム』 301号 2014.11 p17-19)(国立国会図書館デジタルコレクション  http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/11041500
【資料4】『五輪を楽しむまちづくり ロンドンから東京へ』(喜多功彦著 鹿島出版会 2015)(1102425408)
【資料5】『オリンピック事典 ポケット版』(日本オリンピック・アカデミー「ポケット版オリンピック事典」編集委員会編 楽 2008)(0106047830)
【資料6】IOC公式サイト「Beijing Olympic Games help promote volunteering spirit in China」( https://www.olympic.org/news/beijing-olympic-games-help-promote-volunteering-spirit-in-china
【資料7】「質問なるほドリ:北京五輪のボランティアは何人?」『毎日新聞』(2008年8月22日 夕刊p1)
【資料8】「北京五輪:開幕まで19日 「人海戦術」でサポート ボランティア、7万5000人」『毎日新聞』(2008年07月20日 朝刊p18)
【資料9】「北京五輪 ボランティアも中国流 道案内、裏で治安監視」『読売新聞』(2008年8月18日 朝刊p3)
【資料10】東京ボランティアナビ「ボランティア体験記 ボランティア経験者にインタビュー 第3回」( http://www.city-volunteer.metro.tokyo.jp/jp/about/interview/experience/03/index.html
【資料11】『JOAオリンピック小事典』(日本オリンピック・アカデミー編著 メディアパル 2016)(2102766900)
【資料12】『スポーツボランティア読本 「支えるスポーツ」の魅力とは?』(二宮雅也著 悠光堂 2017)(1102470379)
【資料13】『スポーツ・ボランティアへの招待 新しいスポーツ文化の可能性』(山口泰雄編 世界思想社 2004)(2101784510)
【資料14】『感動の冬長野'98 第18回オリンピック冬季競技大会』(信濃毎日新聞社編集 長野オリンピック冬季競技大会組織委員会 1999)(0105472203)
キーワード
(Keywords)
オリンピック
ボランティア
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
団体
登録番号
(Registration number)
1000240993解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
未解決
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