レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年02月05日
- 登録日時
- 2012/03/30 02:00
- 更新日時
- 2017/03/25 13:36
- 管理番号
- 吹-10-2016-002
- 質問
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解決
大阪万博の頃、新千里病院を中心に地域の医療機関が連携する「オープン医療システム」という構想があった。その実態について知りたい。
- 回答
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以下の資料を紹介した。
(1)『新千里病院ニュース 創刊号-第37号』(千里保健医療センター)
・創刊号(昭和50年1月1日発行)p.1に院長の以下のコメントが掲載されている。
「本院には我国では全く新しい診察方式(オープンシステム)が採用され病院としての特色のある機能を充分に発揮出来るよう運営してきました。すなわち、本院は入院、手術、検査、特殊な専門外来診療が行われ、そして、各科の一般診療は主として12の住区に分割され65診療所(医院)でこれを行い、これらの診察所と病院が互いに夫々の機能を分担、緊密な連係のもとに地域のみなさんの要望に応えるべく職員一同情熱を燃やしているわけであります。」
・第3号(昭和50年3月1日発行)p.3には事務局長によるオープンシステムについて以下の説明が掲載されている。
「一口に申しますと、登録幹部医師は、何回でも病院の検査、研究施設、手術室、病床などの医療施設を利用することが出来、軽症の患者は原則として近くの住区診療所を利用し、入院または検査を要する患者については主治医の指示により、当院において入院加療、また、所定の検査を受ける仕組みになっており、病院の専門医師と住区の登録幹部医師とが、互いに、その機能の分担を図りながら、常に協力して病気の早期発見と治療に万全を尽くすことにしています。」
・第25号(昭和52年2月1日号)p.3には新千里病院利用実態調査(アンケート調査に基づく住民意識調査)の抜粋が掲載されている
(2)『大阪府医師会50年史』 (大阪府医師会 編纂 大阪府医師会, 2000.3)
p.49~51「ニュータウンの医療体制」<千里ニュータウン>の中で、
日本では前例のないシステムで「ニュータウン診療所の医師全員を含む登録開業医師団が治療に当たるとともに、施設を開放して開業医と病院が一体となり地域住民の保険管理、診療サービスを行うというものである。」とシステムについての記述あり。
p.217~219「ニュータウン医療の実践」<千里ニュータウン>の中で、
地元開業医を主治医とする患者の減少。
システムに不慣れな近隣住民からの不満などの問題について記述あり。
- 回答プロセス
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「新千里病院」やこの地域の医療をテーマにした資料から情報を探した。
回答資料(1)は千里保健医療センター発行の『新千里病院ニュース』を当館で合綴製本したもの。
- 事前調査事項
- NDC
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- 衛生学.公衆衛生.予防医学 (498 8版)
- 参考資料
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- 新千里病院ニュース 創刊号-第37号 千里保健医療センター 1975
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大阪府医師会 編纂 , 大阪府医師会. 大阪府医師会50年史. 大阪府医師会, 2000.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002899889-00
- キーワード
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- オープン医療システム
- 吹田市(すいたし)
- 新千里病院(しんせんりびょういん)
- 昭和時代
- 千里ニュータウン
- オープン・スタッフ・システム
- 大阪府(おおさかふ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000104562