レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年09月17日
- 登録日時
- 2021/10/13 10:29
- 更新日時
- 2022/02/03 10:24
- 管理番号
- 相‐210013
- 質問
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解決
かつて存在した鋸挽きという刑罰について調べています。中世から近世にかけて行われていたそうなのですが、この刑罰が平安時代から存在するのか、どのような罪人に適用されていたのか等を調べています。そのようなことが分かる資料はございますか?
- 回答
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『国史大辞典 第11巻 にた―ひ』国史大辞典編集委員会編 吉川弘文館 1990
p.399~400「鋸挽」の項に「罪人の首を鋸で挽き切る死刑の一種。鋸引とも記す。平安時代すでに行われ、『平治物語』『源平盛衰記』『陰徳太平記』にも散見される。(中略)江戸時代には武士・庶民の別なく主殺しに適用する極刑として、(中略)その執行方法を定めている。」とあります。
『平安時代の死刑 なぜ避けられたのか』戸川点著 吉川弘文館 2015
p.10~19律令制の刑罰の項で、「律の構成/五刑/八虐/六議」について記載があります。p.25~27「律令制下の死刑 絞と斬」の項に「日本の律では死刑として絞と斬を規定していることは上述した。では、それはどのような時に適用されたのであろうか。(中略)主な規定だけでも見てみよう。」とあり、死刑が適用されるケースについて記載があります。
『御定書百ケ条』国立国会図書館デジタルコレクション(インターネット公開資料)
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/786838
p.111(コマ番号65)に
「(七十一)人殺并疵付御仕置之事 一主殺 二日晒一日引廻鋸挽之上磔」とあります。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本史 (210)
- 刑法.刑事法 (326)
- 参考資料
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国史大辞典編集委員会 編. 国史大辞典 第11巻 (にたーひ). 吉川弘文館, 1990.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002077223-00 , ISBN 4642005110 -
戸川点著 , 戸川, 点. 平安時代の死刑 : なぜ避けられたのか. 吉川弘文館, 2015. (歴史文化ライブラリー, 397)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000096-I005031012-00 , ISBN 9784642057974
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国史大辞典編集委員会 編. 国史大辞典 第11巻 (にたーひ). 吉川弘文館, 1990.
- キーワード
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- 刑罰--日本
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000306004