レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015年11月06日
- 登録日時
- 2019/01/09 13:02
- 更新日時
- 2019/01/09 13:02
- 管理番号
- 20151106-2
- 質問
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解決
フルベッキが書いた「ブリーフスケッチ」の原文は今どこにあるのか
- 回答
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「ブリーフスケッチ」とは、宣教師フルベッキが大隈重信に宛てて進言・提出した欧米使節団についての書簡のタイトル。
①フルテキスト「フルベッキ」で検索。関連する書籍を確認。
『フルベッキ書簡集』p13「明治二年六月一一日大隈重信にあて、英文にて"brief Sketch"としてかなり長文の意見書を書いて差し出した。内容は、欧米諸国に使節を派遣して各国との友好を深め、条約改正の準備をはかり、同時に政治、法律、司法、外交、教育、宗教の諸般に亙る各国の制度、行政、施策を研究するにあった。」とある。
『新訳考証日本のフルベッキ』p189「一八六九年の夏が終わる前に(六月一一日)フルベッキ氏は政府高官からなる使節団を欧米に派遣する提案(一八七二年に派遣)をしたばかりか、使節団の編制、旅程、人員、目的、調査方法などを綿密に計画した(1)」→p211(1)この建白書はブリーフスケッチ(brief Sketch)と呼ばれ、(略)原文はアルバート・アルトマン教授により、一八六六年ニュージャージー州のガードナー・セイジ図書館に保存されていたことが報告され、紹介された。」とある。※文章は原文ママ。「一八六六年」の記載については真偽不明。
②ネットでも検索。
国立公文書館 アジア歴史資料センターHPによると、アメリカのニュージャージー州にあるニューブルンスヴィック神学校のガードナー・A・セイジ図書館にあるとのこと。
(参考情報)
『公文書にみる岩倉使節団(URL http://www.jacar.go.jp/iwakura/jinbutu/main.html )』…フルベッキの項目にあり
※上記URLは、平成16年12月公開のインターネット特別展「公文書に見る岩倉使節団 智識ヲ世界ニ求メ」。平成30年11月7日に公開終了、平成30(2018)年11月9日、インターネット特別展「岩倉使節団~海を越えた150人の軌跡~」がオープン。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 『フルベッキ書簡集』ギドー・ヘルマン・フリードリン・フルベッキ/著 高谷 道男/編 新教出版社 1978
- 『新訳考証日本のフルベッキ 無国籍の宣教師フルベッキの生涯』W.E.グリフィス/著 松浦 玲/監修 村瀬 寿代/訳編 洋学堂書店 2003.1
- キーワード
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- フルベッキ
- ブリーフスケッチ
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000249947