レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015年11月26日
- 登録日時
- 2015/12/11 17:57
- 更新日時
- 2015/12/31 11:01
- 管理番号
- いわき総合-地域382
- 質問
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解決
お盆に墓参りをすると思いますが、いわきでは供物(飲食物)などを墓では食べなくとも、供える習俗行為はありますか。その際あるとすると、飲食物とはどのようなものでしょうか。
- 回答
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墓前への供物は、鳥獣の食い荒らしなどで、その後始末が難儀であることから禁止されています。
いつ頃まで、供えていたのかは定かではないが、聞き取りによると20年前頃まで続き、墓前には、団子やぼた餅(おはぎ)、落雁などを供えていたようです。
『ふるさとの味 いわき市伝統郷土食』のP6によると「春の彼岸には、精進料理を作って仏前や墓前に供える。白米飯、小豆飯、醤油飯、茶飯、団子、うどんなどの他、煮菓子、天ぷら、ずいきのごま和え、彼岸の中日にはぼた餅(秋の彼岸はおはぎ)など…」とあります。
『日本の年中行事―磐城篇―』では、盆の供物として「墓に供えるものは団子アラヨネ等で、あるいは胡瓜茄子をきざんだものを米にまぜたもの、茄子とナタ豆をきざんだもの、これらを蓮の葉、もしくはハナノハにのせて上げもする。」と記されています。
- 回答プロセス
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郷土の料理に関することなので、地域資料コーナーのNDC「596」の書架で探したが、『いわき食べ物あれこれ』(佐藤 喜勢雄∥著 結局欠句社 1983)で記述がなかったので、同コーナーのNDC「383」の棚で『ふるさとの味』にあたった。
また、『日本の年中行事―磐城篇―』に、盆の供物についても記述があったので紹介した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 衣食住の習俗 (383 9版)
- 年中行事.祭礼 (386 9版)
- 参考資料
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- いわき市物産振興連合会∥編集 .ふるさとの味 いわき市伝統郷土食 いわき市物産振興連合会, 1996. p. 6
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岩崎敏夫 著 , 岩崎, 敏夫, 1909-2004. 日本の年中行事 磐城篇. 海外協会図書館, 1953.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000908080-00
- キーワード
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- 郷土料理
- いわき 民俗
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 学生
- 登録番号
- 1000185506