レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年12月16日
- 登録日時
- 2017/01/09 16:52
- 更新日時
- 2017/01/09 16:56
- 管理番号
- いわき総合-地域476
- 質問
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解決
慶長17(1612)年に福井藩で起きた「越前騒動」により、磐城平藩の鳥居家にお預かりとなった家老の今村盛次について、いわきにおける記録があれば知りたい。
- 回答
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「徳川実紀 第一篇」(『国史大系 第38巻』P601)に「慶長17年11月 今村掃部は鳥居左京亮忠政に預けられ。奥州岩城に配流せられ。」と記述があることは確認できました。
しかし、今村盛次のいわきにおける記録は確認できませんでした。
鳥居家時代にお預かりとなった人物については、『福島県史 第3巻 近世2』P12-14、『いわきの歴史』P93-94などに次の人物が挙げられています。
①飛鳥井雅宣
慶長14年、鳥居家預かり。配所は菊多郡上遠野、慶長17年に許されて帰洛。
②富田信濃守知信
慶長18年、除封のうえ、鳥居家預かり。寛永10年没し、小名浜の禅長寺に葬られた。
③羽柴下総守勝雅
関ヶ原の役で大坂方に荷担したため、娘婿の鳥居忠政に預けられた。のち許されて、常陸国1万石を賜わった。
④松平越後守忠俊
忠政の娘婿の故をもって鳥居家預かりとなる。元和7年、磐城で没し、平胡摩沢の長源寺に葬られた。
⑤筒井定次(『いわきの歴史』、『国史大辞典 第9巻』より)
『国史大辞典 第9巻』より、「慶長十三年六月家臣中坊秀祐により不行跡を訴えられて改易され、奥州岩城の鳥居忠政に預けられる。一説には改易はキリシタンであることが露顕したためといわれる。」とあった。磐城の滞在期間は、慶長13年(1608)に改易され鳥居氏のもとへ預けられ、磐城で亡くなっていることから(元和元年・1615)、約7年間いたことになる。
- 回答プロセス
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1.資料を調査
回答のとおり。『いわき市史』も確認したが、今村盛次に関する記述はなし。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本史 (210 9版)
- 参考資料
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- 【資料①】『国史大系 第38巻』[国会図書館デジタル化資料送信サービス]
- 【資料②】『福島県史 第3巻』[K/210.1-0/フ・1110037841]
- 【資料③】『いわきの歴史』[K/210.1-1/イ・1110161872]
- 【資料④】『国史大辞典 第9巻』[R/210.0-コ-9/・1110008123]
- キーワード
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- 鳥居氏
- 鳥居家
- 磐城平藩
- 御預かり
- 今村盛次
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000206084