レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012/05/31
- 登録日時
- 2013/09/01 00:30
- 更新日時
- 2023/12/24 00:30
- 管理番号
- M13031317365729
- 質問
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良寛の漢詩「日々日々又日々・・・」で始まる次の読みが知りたい。
日々日々又日々
閒伴児童送此身
袖裏鞠子両三個
無能飽酔太平春
- 回答
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良寛の詩集が収められている資料で校注、評釈を見ていくと、おおむね2通りの読みが付されている。漢字の表記は資料により若干の異同があった。
①『校注良寛全詩集』谷川敏朗[校訂]著では
日々(にちにち)日々 又(また)日々
間(しずか)に児童(じどう)を伴(ともな)って 此(こ)の身(み)を送(おく)る
袖裏(しゅうり)の毬子(きゅうし) 両(りょう)三箇(さんこ)
無能(むのう)飽酔(ほうすい)す 太平(たいへい)の春(はる)
②『良寛墨蹟大観 第2巻』では
日々(にちにち)日々また日々(にちにち)、
間(のどか)に、児童(じどう)を伴(ともな)って、この身(み)を送(おく)る。
袖裏(しゅうり)の毬子(きゅうし)、両三箇、
無能、飽酔(ほうすい)す、 太平の春。
②のように“間”を“のどかに”と読みを付しているものが③『定本良寛詩集訳』飯田利行著、④『良寛詩全評釈』蔭木英雄著がある。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 書.書道 (728 9版)
- 参考資料
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①良寛[原著],谷川敏朗[校訂]『校注良寛全詩集』 春秋社,1998,526p. 参照はp.240-241.
②良寛[著],川口霽亭執筆『良寛墨蹟大観 第2巻 漢詩篇2』 中央公論美術出版,1994,619p. 参照はp.566.
③良寛[原著],飯田利行『定本良寛詩集訳』 名著出版,1989,711p. 参照はp.339-340.
④蔭木英雄『良寛詩全評釈』 春秋社,2002,590p. 参照はp.308-309.
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①良寛[原著],谷川敏朗[校訂]『校注良寛全詩集』 春秋社,1998,526p. 参照はp.240-241.
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2013031317314165729
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢
- 登録番号
- 1000136524