レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2006/6/13
- 登録日時
- 2006/10/14 02:11
- 更新日時
- 2021/03/16 19:01
- 管理番号
- 中央-2006-28
- 質問
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広開土王碑の拓本があるか。中国の学者楊守敬(よう、しゅけい)が、1900年前後、日本に拓本を持ってきたと聞いている。
- 回答
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広開土王は、資料1のp.585によると次のとおりである。
朝鮮、高句麗第19代の王(在位391~412)。正式な王号は国岡上広開土境平安好太王、略して広開土王という。(中略)碑石は、四角柱の角礫凝灰石で、高さ6.3m、幅1.3~1.9m。碑文の字数は総計1802字で、文字の大きさは平均12cm平方。
特別文庫総合目録データベース(業務用)を<好太王>で検索したところ、特別買上文庫と加賀文庫に所蔵していることが判明した。特別買上文庫所蔵の『高句麗好太王碑』(拓403)は、資料2のp.15によると、4面刻の第2・3面の拓本である。加賀文庫所蔵の『高句麗広開土境好太王碑』(加5163)は16巻の冊子で、王碑の拓本を分割集録したものである。第1冊の表紙裏面には、「(前略)高約二十二尺。第一面幅五尺一寸十一行、第二面四尺七寸五部十行、第三面六尺五寸十四行、第四面四尺六寸九行」と朱筆で記され、2字づつ切断された拓本が貼り込まれている冊子であった。
楊守敬については、資料3に次のとおり記されている。
明治13年(1880)に清国駐日公使何如璋(か・じょしょう)の随員として来日し、4年間滞在した楊守敬(1839-1915)がわが国におびただしい数の漢魏六朝の拓本をもたらし、(中略)日本の近代書道の展開に多大な影響を与えたことは周知の事実である。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 書.書道 (728 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】 日本大百科全書 8 / 小学館 , 1986 <DR/0310/38/8F>
- 【資料2】 東京都立中央図書館蔵特別買上文庫目録 諸家拓本(中国・朝鮮) / 東京都立中央図書館∥編集 / 東京都立中央図書館 , 1974 <0299/T728/T1-5>
- 【資料3】 清 8 / 中田勇次郎∥編集 / 二玄社 , 1992.11 ( 中国書論大系 第18巻 ) <7282/24/18>
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000031082