①では、「「種あり」と「種なし」はどうちがう?」の項目では、「ブドウの場合、本来はどの品種でも種をつけます。植物はめしべが受粉することで実が大きくなりますが、ブドウはジベレリン液という薬剤をつけることで、受粉をしなくても実を大きくすることができます。そうした処理をしたブドウのなかには、種が小さいか、種をつけないものがあるのです。」と記載されている。
②では、「確実にそろった実をつけさせて、タネなしにするために、ジベレリンという植物ホルモンで2回処理する必要があるよ。」とあり、「ジベレリン処理」の項目では、「ぜんぶ開花したら、フルメット5ppmを加えたジベレリン20ppm水溶液にぜんぶの花房をつけて、結果枝の先端部を摘心しよう。そのあと15日したらもういちど25ppmのジベレリン液につけよう。」と記載されている。
③では、「ジベレリン処理は、種なしブドウをつくるために行います。ジベレリンは、作物の成長を調整することができる薬剤(植物ホルモン)で、ブドウに使うと種子ができるのをおさえます。ふつうは、満開の約2週間前にジベレリンに花をひたし、満開の約10日後に、房ごとジベレリンのなかにひたします。」と記載されている。
④では、「種なしブドウ」の項目では、「ブドウの多くの品種には必ず種子があります。しかし、花がさく前後にジベレリンというホルモン剤を水にとかして花をひたすと、種子が成長しなくなり、果実から種子がなくなります。」と記載されている。
⑤では、「種なしブドウを作る」の項目では、「①ジベレリン処理を行う(4月)。処理の時期など品種によりことなる。②必要な粒を残して取りのぞき(5月)、?袋をかけて実るのを待つ(5月)」と記載されている。
⑥では、「種なしブドウはどうやってそだてるの?」のという問いの答えとして、「ブドウにかんちがいさせる」とあり、さらに「種なしブドウは、種のあるブドウとしゅるいがちがうわけではありません。そだて方のちがいで、種がなくなります。ブドウの花をさかせたころ、花をジベレリンというとくべつな薬にひたします。すると、ブドウは種をつくったとかんちがいして大きくなり、種をつくらないまま実をつけるのです。」と記載がある。また、「1回目 花が満開になる少し前」では、「ジベレリンにひたすことで、花粉がつきにくくなると同時に、花に種をつくったとかんちがいさせる。」とあり、次に「2回目 花が満開になってから2週間後」では、「実をより大きくさせるために、もういちどジベレリンにひたす。」とあり、最後に「種なしブドウのできあがり」と、イラストと同時に手順が説明してある。さらにまとめとして、「種なしブドウと種があるブドウは同じしゅるい。ジベレリンという薬にひたすと、種ができたとかんちがいして実が大きくなって、種なしブドウができるよ。」と記載されている。
⑦では、「種なしブドウは、どうやって作るの?」という問いの答えとして、「花を薬にひたして、種ができないようにする。」とあり、さらに「種なしブドウもほかの植物と同じで、最初は花に種のもとがあるよ。だから、種なしブドウを作るには、花がさく前とさき終わった後、特別な薬にひたすんだよ。特別な薬とは、植物ホルモンの一種「ジベレリン」。種なしブドウのデラウエアという種類の場合、1回目は花がさく2週間くらい前に、つぼみをジベレリンにひたす。そうすると種はできなくなるんだ。でも、これだけだと、実が大きくならないんだ。そこで、花がさき終わった後、もう一度ジベレリンにひたすよ。そうすると、種はないけれど実が大きく育つんだ。」と記載されている。
⑧では、「種なしブドウはどうやってできるの?」という問いの答えとして、「種の成長をとめる液につける。種なしブドウにも、もともと種は入っています。しかし、花が開花する前後に、ジベレリンという植物ホルモンを溶かした液につけると、種が大きくならず種なしブドウになります。干しぶどうなどに使われる品種には、もともと種が入っていないものもあります。」と記載されている。