レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021/02/12
- 登録日時
- 2021/03/10 00:30
- 更新日時
- 2021/03/10 00:30
- 管理番号
- 6001048555
- 質問
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解決
大阪モノレール建設における「佐伯構想」について記載のある資料を見たい。
- 回答
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「佐伯構想」の内容については次の資料に記載がある。
■『大阪モノレール建設記録』(大阪府土木部/編集 大阪府土木部 1990)
「第一章 モノレール事業の経緯 第一節 事業の背景」の「4.環状線鉄軌道の整備に関する提案経緯」(p.4-5)に「万博輸送対策に関連する中央環状鉄道建設の提案(昭和41年8月・佐伯構想)」の項目がある(p.4)。
■『モノレール関係資料』 (大阪府企画室 1976)
「10.大阪の環状鉄軌道に関する提案及び構想」に「10-1 万博輸送対策に関連する中央環状線鉄道建設の提案(昭和41年8月 佐伯勇氏提案)」が掲載されている。(p.52-54)
「(1)提案の趣旨」「(2)計画の概要」「(3)鉄道の効果」の3部構成となっている。
路線の経路については「(2)計画の概要」内の「2.建設区間及び粁程」に「阪急千里山延長線と関西本線との間 26.1Km」とされている(p.52)。
また、延長計画については「(3)鉄道の効果」内に「なお、将来本路線を堺市ならびに西宮方面へ延長することにより(中略)大阪近郊における交通、産業、住宅地の要衝を縦貫する一大環状高速鉄道を形成し、大阪都市圏の大動脈として至大の貢献をするものと予想される」とある(p.54)。
■「『中央環状線鉄道』構想の波紋と実現性 万国博を追って(6)」『週刊東洋経済』<3306>(東洋経済新報社 1966.9.17)p.100-101
佐伯構想が出された経緯、提案の概要が紹介されている。
■鈴木謙一「ポスト万博・関西経済三つの顔 関西財界システム化路線は成功するか」『別册中央公論 経営問題』9(2)昭和45年夏季特大号(中央公論社 1970)p.100-116
「”北大阪急行”の意義」(p.103-104)内に、佐伯構想について次の記述がある(p.104)。
「大阪府が万国博会場へ通ずるメイン道路として完成を急いでいた府道中央環状線を二階建てにして鉄道を走らせればいい(会場東口に通ずる)というユニークなもので、当時、大いに注目された。道路の中央分離帯を鉄道用地にすれば、用地買収費が全くかからないところがミソだった。」
■西郷新一「大阪モノレール計画 『横断交通』は都市の新景観に」『チェンバー』<437>(大阪商工会議所 1991)p.20-23
開業までの沿革について記された箇所があり、佐伯構想について「大阪国際空港への確実な『足』の乗り入れと、4年後に開催する万国博覧会への交通アクセス整備の一環」として提唱したこと、計画がモノレールに限定されたものではなかったことについて取り上げられている。(p.21)
■『建設技術発表会論文集 第10回』(大阪府 1983)
毛利達正、上畑憲光「大阪モノレール事業の概要 60年春に『千里中央~万博公園』開通めざし、着工」(p.13-17)に「大阪モノレール着工までの経緯」として年表が掲載されており、昭和41年8月に「万博輸送対策に関連する中央環状線鉄道の提案」があったとしている。(p.13)
[事例作成日:2021年2月12日]
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 鉄道工学 (516 10版)
- 参考資料
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- 大阪モノレール建設記録 大阪府土木部∥編集 大阪府土木部 1990 (4)
- モノレール関係資料 大阪府企画室 1976 (52-54)
- 週刊東洋経済 東洋経済新報社 東洋経済新報社 3304-3308
- 別册中央公論. 経営問題 中央公論社 9(1-2)
- チェンバー 大阪商工会議所 大阪商工会議所 437-446
- 建設技術発表会論文集 第10回 大阪府 1983 (13)
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 大阪
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000294974