レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021/11/14
- 登録日時
- 2021/12/29 00:31
- 更新日時
- 2024/03/30 00:41
- 管理番号
- M21032812014731
- 質問
-
資料①『山陽新報 明治12年8月15日』に、「【コウ】菲糖(コウヒトウ)」という滋養物の広告を「西大寺町 間野金花堂」が出している。※【コウ】は「くさかんむり」に「香」
間野金花堂がどんな商品を商っていたのか知りたい。
- 回答
-
資料②『山陽新報 明治12年8月14日』にも、「岡山県岡山区西大寺町 間金花堂」が「線香薫物広告」として線香各種、懐中用百花香粉、予防線香辟邪香を宣伝している。
資料③『岡長平著作集 第2巻 岡山始まり物語』では、コーヒーに関する話題として「菓子は西大寺町の金華堂製の村雀(むらすずめ)」、「香菲糖(コーヒトウ)(中略)、どんなものか、さっぱり見当がたたん。しかし、金華堂は名家出身の文人菓子屋だから、インチキなものを売り出すとは思えない。コーヒーと砂糖とを固めて、湯をかけて飲むようなものではあるまいか。」とある。
資料④「日本全国商工人名録」(『都道府県別資産家地主総覧 岡山編2』収録)に、「金花堂 野間兵三郎 西大寺町」の名前があり、業種は洋小間物商となっている。
資料⑤『明治人名辞典 2 下巻』(『日本現今人名辞典』(明治33年刊)の改題復刻)でも、間野兵三郎(まの、ひよさふらう)について、「金花堂と称し洋小間物商を業とし(後略)」とある。
資料⑥『吉備の魁』には、「金華堂間野」として店舗を描いた絵が掲載されている。「岡山区西大寺町 上菓子 上茶 茶器 線香 薫香商」と説明がある。
資料⑦「精選茶名録」は、間野金花堂が明治25年(1892)に出した広告である。玉露、濃茶、薄茶、煎茶といった茶類のほかに煎茶・抹茶器や、「加琲【コウ】菲糖」、欧風の滋養菓子、蒸菓子、干菓子といった菓子類が出ている。
※【コウ】は「くさかんむり」に「香」
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 企業.経営 (335 9版)
- 参考資料
-
-
資料② 『山陽新報 明治12年8月14日』 山陽新報社,1879.参照はp.4.
資料③ 岡長平『岡長平著作集 第2巻 岡山始まり物語』岡山 岡山日日新聞社,1977,549p.参照はp.76-77.
資料④ 「日本全国商工人名録」『都道府県別資産家地主総覧 岡山編2』 日本図書センター,1998,248p.参照はp.170.
資料⑤ 日本現今人名辞典発行所『明治人名辞典 2 下巻』 日本図書センター,1988,1冊.参照は「ま-38」.
資料⑥ 川崎源太郎『吉備の魁』岡山 斎光社,1978,1冊.
資料⑦ 「精選茶名録」岡山 間野金花堂,1892,1枚.(http://archives.pref.okayama.jp/infolib/search/M2013061409285789251)(確認2021/11/14)
-
資料② 『山陽新報 明治12年8月14日』 山陽新報社,1879.参照はp.4.
- キーワード
-
- 間野金華堂
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2021032812014614731
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢, 高校生, 中学生
- 登録番号
- 1000309714