レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021/01/26
- 登録日時
- 2021/04/01 00:30
- 更新日時
- 2024/03/30 00:41
- 管理番号
- M21012618010857
- 質問
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絞殺と扼殺はどう違うのか。
- 回答
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①データベースJapanKnowledgeを用いて調べると、①-1デジタル大辞泉の「こうさつ【絞殺】」の項目には「首を絞めて殺すこと」となっています。同じく①-2デジタル大辞泉の「やくさつ【扼殺】」の項目には「手で首をしめて殺すこと」となっています。
②『殺傷犯捜査全書』によると、「絞殺及び扼殺の場合、どのような傷が創られ、どのような理由で人は死亡するのか」という問いに対して、「絞殺は、紐などの索状物で首を絞め、窒息させて死に至らしめる方法であり、扼殺は手又は腕で首を禁扼し、窒息させて死に至らしめる方法である。両社は頸部圧迫による気道閉塞の方法が索状物によるのか、手や腕によるのかの違いである」と書かれています。さらに、索状痕や扼痕について絵で解説されています。
③『NEWエッセンシャル法医学』によると、「絞死」の定義では、「索状物を頸部に巻き、頸部を体重以外の力(主に腕力)でしめて圧迫(絞頸)して惹起される死である」と書かれています。その他、発生機転、所見、自他為の別、索状物のはずし方が記載されている。「扼死」の定義では、「頸部を手あるいは腕で圧迫して惹起される死である」と書かれています。その他、発生機転、所見が記載されています。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 行政 (317 9版)
- 参考資料
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①データベース「Japan Knowledge Lib」
①-1. 『デジタル大辞泉』絞殺
URL:https://japanknowledge.com/lib/display/?lid=5806500046190 (2021年1月26日確認)
①-2. 『デジタル大辞泉』扼殺
URL:https://japanknowledge.com/lib/display/?lid=2001018434000 (2021年1月26日確認)
②城祐一郎『殺傷犯捜査全書 : 理論と実務の詳解』 立花書房,2018,1115p. 参照はp.30-31.
③髙取健彦 監修,長尾正崇, 中園一郎, 山内春夫 編『NEWエッセンシャル法医学』 医歯薬出版,2012,573p. 参照はp.165-171.
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①データベース「Japan Knowledge Lib」
- キーワード
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- 絞殺 扼殺 窒息死 犯罪捜査 法医学
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2021012618071410857
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢
- 登録番号
- 1000296136