レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022年11月15日
- 登録日時
- 2023/02/13 14:21
- 更新日時
- 2023/02/17 08:58
- 管理番号
- 00011023
- 質問
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解決
幕末・明治に活躍した福地源一郎(ふくち げんいちろう)の父、福地苟庵(ふくち こうあん、長州出身の儒医で長崎に住んだ)の生没年及び略歴について知りたい。
- 回答
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下記資料1『長崎遊学者事典』p243-244に福地苟庵の項あり。
これによると、生没年は1795~1862年(寛政7年~文久2年)。
苟庵の略歴としてはは、長府藩士岸田丈右衛門の子として長門国豊浦郡府中(山口県下関市)に生まれ、若くして頼山陽や篠崎小竹から経学・漢詩を学び、山陽からその才を認められた。
1825年(文政8年)31歳のときに脱藩し、長崎に赴く。福地冥斎から医学を学び、冥斎の娘を配され、養子となって福地姓を名乗るようになる。
漢方医だったが、蘭方にも理解を示し、シーボルトと交流があったといわれるとのこと。
後に唐人屋敷出入りの医師となり、また、唐大黄培養製造方を命じられて育種に携わったとされている。
資料2『幕末防長儒医の研究』p259-278に「福地苟庵小伝」が収録されている。
福地苟庵の事績について、関連史料を多数引用し、資料1より詳細な内容となっている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 個人伝記 (289 9版)
- 医学 (490 9版)
- 参考資料
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1.平松勘治 著 , 平松, 勘治, 1929-. 長崎遊学者事典. 溪水社, 1999.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002833972-00 , ISBN 4874405665 (p243-244) -
2.亀田一邦 著 , 亀田, 一邦. 幕末防長儒医の研究. 知泉書館, 2006.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000008348947-00 , ISBN 4901654802 (p259-278)
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1.平松勘治 著 , 平松, 勘治, 1929-. 長崎遊学者事典. 溪水社, 1999.
- キーワード
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- 福地, 源一郎, 1841-1906
- 福地,苟庵, 1795-1862
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000328920