レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021/07/30
- 登録日時
- 2021/09/03 00:30
- 更新日時
- 2021/09/03 00:30
- 管理番号
- 6001051289
- 質問
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解決
「古奈良湖」について知りたい。
- 回答
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以下の資料に古奈良湖の概要が記述されていた。
・『京都の自然史』(横山卓雄/著 京都自然史研究所 2004.6)
p.34に「「古奈良湖」は、約三〇〇万年前から約一五〇万年前にかけて存在した湖。古琵琶湖より新しく、その南西よりにあったとされる。東西は井手町と奈良県生駒市の両山麓の範囲を、北端は現在の城陽市辺り、南端の奈良県は北部とされているものの詳細は分かっていない」とある。
またp.41には「京都・奈良盆地ができて地層がたまりはじめたころは、今から約四〇〇~三五〇万年ほど前のことであったろう。この地にできた堆積盆地を古奈良堆積盆地、そこにあった湖を総称して「古奈良湖」と呼んでいる」とある。
また次の資料には古奈良湖の発生についての記述があった。
・『角川日本地名大辞典 29 奈良県』(「角川日本地名大辞典」編纂委員会/編 角川書店 1990.3)
p.21
「奈良盆地」の項目よると、「地質時代の第三紀の終わり鮮新世の末期、第四紀洪積世の初めにかけて」奈良盆地の原形がつくられ、その原形が「盆地状に沈降する部分と山地の隆起する部分に分かれ、沈降部には淡水をたたえた古奈良湖が形成される。この古奈良湖が大阪平野に形成された古大阪湖とつながり、やがて紀伊水道あたりで外海と接合して古大阪湾となる」とある。
その他、次の資料にも古奈良湖についての記述があった。
・『大阪府史 第1巻 古代編1』(大阪府史編集専門委員会/編集 大阪府 1978)
p.47-48に、古奈良湖と古大阪湖の水がどこでつながり、どのように流れていたかが述べられている。
[事例作成日:2021年7月30日]
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本 (291 10版)
- 参考資料
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- 京都の自然史 横山/卓雄∥著 京都自然史研究所 2004.6 (34,41-42)
- 角川日本地名大辞典 29 「角川日本地名大辞典」編纂委員会∥編 角川書店 1990.3 (21)
- 大阪府史 第1巻 大阪府史編集専門委員会∥編集 大阪府 1978 (47-48)
- キーワード
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- 古奈良湖(コナラコ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 地名・地域
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000304169