レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20190717
- 登録日時
- 2019/12/27 00:30
- 更新日時
- 2020/10/17 17:35
- 管理番号
- 0401000976
- 質問
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解決
お盆の時期 熊本県内でも、7月にお盆をする地域と、8月にお盆をする地域があると聞いた。それぞれどの地域がどちらに該当するのか、またその理由はなにかあるのか。
- 回答
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熊本市(旧市内)、山鹿市、植木町、玉東町、泗水町など県北部では七月盆(7月13~15日)が多いが、その他の地域では八月盆(8月13~15日)が多い。
(熊本市内でも、白石町、旧天明町、川尻、御幸西無田などは八月。)
戦前までは球磨や天草地方では旧暦で行っていたが、今はすたれた。
七月盆の理由としては、太陽暦採用後、軍人と官公庁の町だった関係で新しい法律に従った。養蚕が盛んで8月は7月より忙しかった。
八月盆の理由としては、八月の方が旧暦のお盆に近い。親戚が一堂に集まれる夏休みであることから、近年では八月盆に移行している。
ただし、初盆に限っては七月に行うこともある。
- 回答プロセス
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『新・熊本の冠婚葬祭』熊本日日新聞社(1996年)
P171,197 7月盆は熊本市、山鹿市、植木町、玉東町、泗水町など県北部に多くみられるが、現在では8月盆に移行しつつある。そのほかの地域では夏休みを兼ね8月盆が普通。戦前までは球磨や天草地方などは旧暦で行っていたが、今はすたれてしまった。
『熊本の冠婚葬祭』熊本日日新聞社/編 熊本日日新聞社 (1989年)
P129 全国的には8月盆だが、熊本市、山鹿市、植木町、玉東町、泗水町、北部町など県北部は7月盆が主流。太陽暦採用後、軍人と官公庁の町だった関係で新しい法律に従った、養蚕が盛んで8月は7月より忙しかったなどと理由付けされている。しかし、親せきが一堂に集まれる8月盆に移りつつある。初盆だけは7月に行う場合も。
『熊本の冠婚葬祭』熊本日日新聞社/〔編〕 熊本日日新聞社(1992年)
P244 もともとは旧暦7月15日を中心に行っていたが、太陽暦になってから7月15日、8月15日、あるいは旧暦とまちまちに。旧熊本市、山鹿市、植木町など県北部では7月15日、そのほかの地域では夏休みを兼ねた旧盆8月が普通。
『熊本の冠婚葬祭』熊本日日新聞社(2001年)
P224,284 熊本市の一部、山鹿・植木まど県北で7月盆。全体的には8月盆に移行。初盆に限り7月に行う地域もある。
『新熊本市史』 別編第2巻民俗・文化財 新熊本市史編纂委員会/編集 熊本市(1996年)
P230 第四節「盆の行事」 七日の朝早く墓掃除に行くところ(秋津町沼山津など)もあって、七夕の日が盆のはじまりとも考えられている。ふつうは七月一三日から七月一五日まで。ところによって、月遅れあるいは旧暦の七月一三~一五日に実施するところもある
『熊本県年中行事誌』丸山 学/著 日本談義社(1952年)
P102 「盆の行事」 七夕や八朔との関わりは記載があるが、地域差の理由などの記述はない。
『熊本県大百科事典』熊本日日新聞社/編 熊本日日新聞社(1982年)
P744 「盆」もともと旧暦七月中旬を中心に営まれていたが、太陽暦になってから七月一五日のほか八月一五日、あるいは旧暦七月一五日にするなど地域によってまちまち。熊本では旧市内が七月一三~一五日、その他の地域では八月に催される。
- 事前調査事項
- NDC
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- 年中行事.祭礼 (386 10版)
- 参考資料
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- 熊本県大百科事典,熊本日日新聞社/編,熊本日日新聞社,1982.4 (P744 「盆」|0111647095|C/031/ク/)
- 熊本県年中行事誌,丸山 学/著,日本談義社,1952. (P102 「盆の行事」 七夕や八朔との関わりは記載があるが、地域差の理由などの記述はない。|0111641692|C/386.8/マ/)
- 新熊本市史 別編第2巻民俗・文化財,新熊本市史編纂委員会/編集,熊本市,1996.3 (P230 第四節盆の行事|0119477206|C/210/A/)
- 熊本の冠婚葬祭,熊本日日新聞社,2001.10 (P224,284 熊本市の一部、山鹿・植木まど県北で7月盆。全体的には8月盆に移行。初盆に限り7月に行う地域もある。|0117696765|C/385/ク/)
- 熊本の冠婚葬祭,熊本日日新聞社/〔編〕,熊本日日新聞社,1992.9 (P244 もともとは旧暦7月15日を中心に行っていたが、太陽暦になってから7月15日、8月15日、あるいは旧暦とまちまちに。旧熊本市、山鹿市、植木町など県北部では7月15日、そのほかの地域では夏休みを兼ねた旧盆8月が普通。|0115212854|C/385/ク/)
- 熊本の冠婚葬祭,熊本日日新聞社/編,熊本日日新聞社,1989年 (P129 全国的には8月盆だが、熊本市、山鹿市、植木町、玉東町、泗水町、北部町など県北部は7月盆が主流。太陽暦採用後、軍人と官公庁の町だった関係で新しい法律に従った、養蚕が盛んで8月は7月より忙しかったなどと理由付けされている。しかし、親せきが一堂に集まれる8月盆に移りつつある。熊本市内でも初盆だけは7月。|0114234289|C/385/ク/)
- 新・熊本の冠婚葬祭,熊本日日新聞社,1996.12 (P171,197 7月盆は熊本市、山鹿市、植木町、玉東町、泗水町など県北部に多くみられるが、現在では8月盆に移行しつつある。そのほかの地域では夏休みを兼ね8月盆が普通。戦前までは球磨や天草地方などは旧暦で行っていたが、今はすたれてしまった。|0116565656|C/385/ク/)
- キーワード
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- 盆
- 年中行事
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000271943