レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014/1/16
- 登録日時
- 2014/02/20 00:30
- 更新日時
- 2015/07/30 14:42
- 管理番号
- B140106105613
- 質問
-
解決
第二次世界大戦以前、朝鮮のコウナンで行われた重水の研究についての情報を探しています。
特に、1934~1940年頃に、オーストリアの化学者Fritz J. Hansgirg博士と日本の化学者田代三郎との関係に触れた資料を紹介してほしいです。
- 回答
-
当館所蔵資料等を調査したところ、お問い合わせの事項について記載のある資料(1)、(2)が見つかりましたのでご紹介します。
(1)
タイトル:日本窒素史への証言 第3集
責任表示:「日本窒素史への証言」編集委員会 編
出版者:「日本窒素史への証言」編集委員会
出版年月:1978
当館請求記号:DL483-E21
田代三郎著「一 興南研究所のこと」(pp.5-38)のp.24に、重水研究について「興南でやってはというハンスギルグの話だったが、遊びはやめたほうがよいとやめた」という記述があります。
(2)
論題:野口研究所20年の歩み
著者:田代三郎
雑誌名:野口研究所時報 = Annual report of the Noguchi Institute
出版者:野口研究所
巻号・年月日:(10) 1961.9
ページ:41-48
コマ番号:25-29
当館請求記号:Z14-173
*国立国会図書館デジタル化資料(http://dl.ndl.go.jp/)館内限定公開資料
p.45に、「昭和8年頃興南でマグネシウムを製造する為にDr. F. Hansgirgが興南に滞在中重水の製造試験を提案した事がある。」という記述があります。なお、「右の研究は都合により沙汰止みとなつた」とも記述されています。
[その他の調査済み資料・データベース]
(【 】内は当館請求記号です。末尾に「*」がついた資料は国立国会図書館デジタル化資料(http://dl.ndl.go.jp/)館内限定公開資料です。)
・『北鮮の日本人苦難記 : 日窒興南工場の最後』(時事通信社 1970 【GB531-8】)
・『旭化成八十年史』(旭化成 2002.12 【DH22-H55】)
・『旭化成八十年史 : 資料編』(旭化成 2002.12 【DH22-H56】)
・『風雪の百年 : チッソ株式会社史』(チッソ 2011.9 【DH22-J1089】)
・『日本窒素肥料事業大観 : 創立三〇周年記念』(日本窒素肥料 昭12 【719-52】)*
・『工藤宏規 : 業績とその人』(野口研究所 1958 【289.1-Ku769Nk】)*
・『野口遵』(フジ・インターナショナル・コンサルタント出版部 1962 【289.1-N914Yn】)*
・久保田正雄 「重水の製造について」(『化學工業』 8(5) 1957.5 pp.27-33 【Z17-54】)*
・久保田正雄 「重水の工業的製法 」(『化学と工業 = Chemistry & chemical industry』 7(12) 1954.12 pp.499-503 【Z17-65】)*
・久保田正雄 「重水の生産コスト」(『原子力工業』 2(9) 1956.9 pp.41-43 【Z16-362】)*
・千谷利三 「重水の話」(『電気化学』 22(12) 1954.12 pp.658-661 【Z17-14】)*
・NDL-OPAC (https://ndlopac.ndl.go.jp/)
・聞蔵IIビジュアル [当館契約データベース]
・ヨミダス歴史館 [当館契約データベース]
・毎索 [当館契約データベース]
インターネット・データベースの最終アクセス日は2014年1月10日です。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 無機化学 (435 9版)
- 朝鮮 (221 9版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 重水
- 日本窒素興南工場
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000149499