レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011年11月24日
- 登録日時
- 2012/03/13 11:44
- 更新日時
- 2018/10/29 13:45
- 管理番号
- 埼熊-2011-187
- 質問
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未解決
王端麗という人物が記したとされる「龍経」の経典原文を探している。
- 回答
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王端麗著「龍経」は見つからなかった。備考欄に追記あり。(2018/10/29)
王晫著「龍経」が「昭代叢書(甲集第六帙數第八册)卷五十(漢籍資料)」に収録があることがわかり、参考に紹介した。
《Googleブック》を〈王丹麓〉で検索し、検索結果に以下の資料あり。
『馬琴 日本文学研究資料叢書』(日本文学研究資料刊行会編 有精堂出版 1974)
p111「その記述の出典は、八犬伝の自序及び犬夷評判記に明かな如く、主として王丹麓の竜経に依つたものとされてゐる。(中略)竜の講釈は誠に長い文である、作者の自白する如く、昭代叢書中にある王丹麓の竜経を和訳したまでゞ、例の博覚を売る癖によったのである、(後略)」
p112「すなはち鈴木氏のいはゆる雨月物語の「蛇性の婬」の外に、王丹麓の竜経と円挽活法とが、それぞれ八犬伝に捃摭せられたと言はれてゐるのであるが、その何れが正しくて、何れが謀つてゐるかは、これを再吟味して見る必要があると思ふ。」
竜経の原文は収録なし。p112-113に五雑爼の原文を八犬伝と対照させたものあり。
《全國漢籍データベース》
書名〈竜経〉&著者名〈王丹麓〉該当なし。
著者名〈王丹麓〉該当なし。
著者名〈王端麗〉該当なし。
書名〈竜経〉 著者は王晫 「昭代叢書 (甲集第六帙數第八册)卷五十」
書名が「龍経」「龍経一巻」となっているものもあり。
(http://kanji.zinbun.kyoto-u.ac.jp/kanseki/ 2011/11/24最終確認)
- 回答プロセス
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『有朋堂文庫 43 南総里見八犬伝』(塚本哲三編 有朋堂書店 1926)
第一輯序には「根于王丹麗龍経」とあり。〈王丹麓〉でも調査する。
《大正新修大蔵経テキストデータベース》
〈竜経〉をキーワードに検索。ヒットなし。〈竜王兄弟経〉、〈降龍王経〉はあり。
(http://21dzk.l.u-tokyo.ac.jp/SAT/index.html 2011/11/20最終確認)
調査済み資料は以下のとおり。 ※記述のなかったもの。
『日本仏教全集叢書資料総覧 総索引篇』(小山田和夫〔ほか〕編 本の友社 1986)
『大正新修大蔵経 15 経集部』(大正一切経刊行会 1925)
『大蔵経全解説大事典』(鎌田茂雄〔ほか〕編 雄山閣出版 1998)
『仏書解説大辞典 11 メ-ワ』(大東出版社 1972)
『仏書解説大辞典 2 カ-ク』(大東出版社 1974)
『仏書解説大辞典 著者別書名目録』(大東出版社 1988)
p434〈丹嶺 たんれい〉「説法明眼論添削抄」あり。
『仏教叢書(七種)総索引』(仏教資料研究会編 名著普及会 1958)
『総合仏教大辞典 下 す-わ』(総合仏教大辞典編集委員会編集 法蔵館 1987)
『望月仏教大辞典 5 ニ-ワ』(望月信亨〔原編〕 塚本善隆編纂 世界聖典刊行協会 1974)
『大正新修大蔵経 1 阿含部』(大正一切経刊行会編 1924)
- 事前調査事項
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「南総里見八犬伝」
- NDC
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- 経典 (183 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 王 丹麓(オウ タンロク)
- 王 晫(オウ タク)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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国立国会図書館レファレンス協同データベース事業サポーター様よりコメントを頂く。以下、提供情報の本文。
中國哲學書電子化計劃で下記のテキストと画像が公開されていました。
中國哲學書電子化計劃 https://ctext.org/zh/
龍經 清 王晫撰 《昭代叢書》本
テキスト
https://ctext.org/wiki.pl?if=gb&res=239670
https://ctext.org/wiki.pl?if=gb&chapter=700968
龍經一卷 [淸 王晫撰] 世楷堂藏板 《昭代叢書》本
画像
https://ctext.org/library.pl?if=gb&res=82966
https://ctext.org/library.pl?if=gb&file=96562&page=1
ご参考になればと思います。
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000103519